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THAAD敷地交換合意、国会承認を経るよう野党が法改正発議

登録:2016-11-16 22:50 修正:2016-11-17 05:19
今後の鑑定評価を経て、同じ価格の規模に変更することに
国防部はTHAAD(高高度防衛ミサイル)が配備される慶尚北道星州郡のロッテスカイヒルゴルフ場と京畿道南楊州市にある軍所有の敷地を交換することでロッテ側と合意し、鑑定評価を実施することにしたと16日伝えた。写真は会見するパク・ジェミン国防部軍事施設企画官/聯合ニュース

 国防部がTHAAD(高高度防衛ミサイル)配備に向けてロッテ星州(ソンジュ)ゴルフ場と南楊州(ナムヤンジュ)の軍部隊の敷地を交換することにした。

 国防部は16日「ロッテ商事側とスカイヒル星州カントリークラブおよび周辺の林野(148万平方メートル)と南楊州退溪院(テゲウォン)の第2軍需司令部隷下の第15補給大隊と7給養隊の敷地(20万3000平方メートル)を交換することにし、当該敷地の鑑定評価を行うことで合意した」と明らかにした。国防部がこのように敷地を交換する方式でTHAAD配備の敷地を取得するのは、国家財政で購入すると避けられない国会予算審議を回避するための小細工だという批判を受けている。これに関連し、共に民主党のイ・ジョンゴル議員(京畿安養・萬安)は15日「公益事業のための土地などの取得および補償に関する法律」(土地補償法)改正案を発議した。「代地」による補償の際、公示地価200億ウォン(約18億7千円)を超える場合は国会の承認を受けるよう規定したのが中心内容だ。これに対して国防部当局者は「今回の取引は土地補償法による代地補償ではなく、国有財産法上の相互合意による敷地交換」だと話した。

 国防部が取得するゴルフ場と周辺林野は公示地価ベースで450億ウォン(約42億円)であり、ロッテの帳簿には855億ウォン(約80億円)として計上されている。国防部が提供する南楊州退渓院の敷地は公示地価が1402億ウォン(約131億円)だ。国防部当局者は「これから鑑定評価を経て、同じ価格の敷地の規模を交換することになる」と話した。国防部は鑑定評価に1~2カ月程度かかり、両土地の所有権移転は年末か年明け頃に完了すると見込んだ。

 国防部はゴルフ場と周辺林野の取得が完了すれば、これを在韓米軍駐留協定(SOFA)の規定によってTHAAD配備の敷地として米軍に供与することになる。しかし、国防部が取得する148万平方メートルはTHAAD配備の面積には広すぎる。当初、THAAD配備地域に選定された星山砲台は11万6584平方メートルで、今回取得する敷地の13分の1に過ぎない。国防部当局者は「敷地全体のうち、どれくらい米軍に供与するかは米軍側と協議して決めることになるだろう」と話した。供与の手続きが終われば、米軍はTHAAD配備のための施設工事などを行った後、来年までにTHAADを配備する予定だ。

米国ミサイル防衛庁ホームページにあるTHAADミサイル発射の場面=米国ミサイル防衛庁提供//ハンギョレ新聞社

パク・ビョンス先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/770635.html 韓国語原文入力:2016-11-16 20:31
訳M.C(1242字)

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