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韓国の法科大学院入試選考で「ブラインド面接」 不公正に対する批判に改善案

登録:2016-05-14 00:07 修正:2016-05-14 06:41
「根本的な解決策にならない…成績の公開を」
ソウルにある法科大学院の入試説明会//ハンギョレ新聞社

 入学選考における公正性と透明性の不足が批判されてきたロースクール(法科大学院)の入試で、個人情報を隠して面接を行う「ブラインド面接」が今年から適用される方針だ。法学適性試験(LEET)や大学の成績、語学の成績などの定量評価は、要素ごとに実質反映率と換算方法を開示することにした。

 全国25のロースクールの協議体である法科大学院協議会(ロースクール協議会)は、13日午後、全北大で第36回総会を開き、今年から反映される「法学大学院入学選考の改善案」を確定して発表した。この改善策には、面接官に受験生の個人情報を提供しない「無資料(ブラインド)面接」の導入▽面接委員の一部を外部人物で構成▽自己紹介書に職業など、親の個人情報の記載の禁止と、違反した場合の不利益の明示ーが盛り込まれた。また、法律の適性試験(LEET)、大学の成績、語学の成績などや自己紹介書、面接など、様々な入学選考の要素がどのような割合で反映されるのかも公開することにした。

 これまでロースクール受験生の不満が多かった法律適性試験(LEET)も改善することにした。ロースクール協議会は、2018年から適用を目標にLEETの改善策の研究を始め、論述試験の内容と採点方法を改善し、問題の種類を多様化する方案を用意する予定だ。

 ロースクール協議会は、今月2日に発表された教育部のロースクール入試不正の実態に関する全数調査で、過去3年間の合格者6000人のうち24人が、親や親戚の個人情報を自己紹介に記述した事実が明らかになるなど、入学選考における公正さと透明性の補強を求める世論が高まったことを受け、この日、このような案を発表した。しかし、根本的な解決策ではないという指摘もある。

 ソ・ワンソク全国法科大学教授会会長(嘉泉大法学部学長)は、「もちろん、今よりはよくなるかもしれないが、公平性を根本的に確保するためには、入試選考における要素間の割合を公開するだけでなく、受験者全員の各種選考要素の点数をすべて公開し、合格と不合格の基準を明確に提示する必要がある。現在、日本のロースクールは、受験生全員の成績をすべて公開している」と指摘した。

キム・ミヒャン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2016-05-13 19:40

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/743773.html 訳H.J

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