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‘4大河川 ロボット魚’成功?…‘ウソ’だった

登録:2014-07-30 16:00 修正:2014-07-30 22:47
ロボット魚

昨年8月、産業技術研究会「7項目達成…成功」評価
監査院「水準低く故障のせいで確認不可能」再評価を要求

 産業通商資源部の傘下機関である産業技術研究会が、昨年‘成功’と評価した‘ロボット魚’の研究成果がウソだったという事実が監査院監査で明らかになった。

 監査院が30日に国会に提出した‘ロボット魚など産業技術分野研究開発(R&D)管理実態’監査報告書によれば、昨年8月産業技術研究会は韓国生産技術研究院のロボット魚研究課題が7項目の定量目標を全て達成したとし成功と評価した。 しかし、これは韓国生産技術研究院所属研究責任者が誇張した資料に基づく評価であった。

 監査院が去る1~3月の監査で点検した結果、ロボット魚の遊泳速度など3項目は発表より低い水準であったし、位置認識など4項目は故障のために確認不可能だった。 この研究責任者は納品確認を受けずに検収調書を虚偽作成し、契約業者に8900万ウォンを支給するなど不当に研究費を執行した事実も監査の結果明らかになった。

 ロボット魚は、李明博前大統領が4大河川水質汚染を予防できるとし、2009年11月‘国民との対話’で直接動画を披露して広報した事業だ。 水質を自動測定し伝送する機能を搭載しており、水質汚染の有無をリアルタイムで監視するという構想を李前大統領が直接明らかにして、国策研究機関である生産技術研究院が開発に乗り出した。

 当初から「技術力もないのに広報から始めた」という市民団体と野党の批判に直面したロボット魚事業は、‘あまりに大きく他の魚が驚く’などの論議を経て、2011年までに投入しようとしていた当初の計画も遅れた。 それでも予算60億ウォンを割り当てられ昨年7月末に開発が完了したと知らされたが、今回の監査院監査の結果でそれも不十分だったという事実が明らかになったわけだ。

 監査院は産業技術研究会に対し、ロボット魚研究課題の再評価と研究責任者に対する問責を要求したと明らかにした。

キム・ウェヒョン記者 oscar@hani.co.kr

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/649074.html 韓国語原文入力:2014/07/30 14:03
訳J.S(990字)

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