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ロボット魚が‘あきれた’

原文入力:2010-06-18午後10:02:37(1706字)
大統領府 "MB特命 編隊遊泳 成功…10月4大河川へ投入"
関連部署・研究院では "初耳" …誇大広報 疑惑

チョン・ヒョクチュン記者,ファン・ジュンボム記者

←4大河川事業と関連して政府の映像物に登場する‘ロボット魚’

大統領府が李明博大統領の提案で4大河川に投入される水質検査用‘ロボット魚’の大きさを縮めて開発中と明らかにして論難がおきている。ロボット魚関連予算は昨年、全額削減されたが政府が研究開発(R&D)支援方式で再び予算を投じようとしているという疑惑も受けている。

18日、大統領府はロボット魚を来年10月頃に4大河川へ実際に投じることを目標に研究・開発を進行していると明らかにした。大統領府関係者は「現在、ロボット魚の遊泳技術までは開発が終わり4大河川事業がある程度終えられる10~11月頃に実際に解き放つ方針」と話した。イ大統領は先月初め、関連参謀らとの会議でロボット魚の大きさが1mを越えるという報告を受け「あまり大きくて他の魚が驚く。大きさを縮めなければならない」と指示したと大統領府関係者は伝えた。これに参謀らが「多くの先端複合機術が入らなければならないので大きさを縮めるのは不可能だ」と言うと、イ大統領は「それなら機能を分けて数匹が一緒に動けばどうか」として‘編隊遊泳’方式を提案したという。これに伴い、大きさを45㎝に半分以上減らす代わりに3~5匹が編隊を作り互いに通信しながら共に遊泳する技術を開発することになったということだ。

これに対し知識経済部関係者は「ロボット魚は昨年予算が策定されず中空に浮いた状態で今年に入り本格推進することになった」とし「今年20億ウォン程の予算を編成しロボット開発に積極的にでるだろう」と話した。知経部は24日頃にロボット関連研究開発支援計画を発表しロボット魚開発に対し明らかにする予定だ。昨年、知経部は2010年度予算を編成する中で‘水質監視用水中魚ロボット研究開発事業’として250億ウォンを編成した。だが、企画財政部の審査過程で「至急でない事業」という理由で全額削減された。

このために政府が最近、4大河川事業反対論議が起き、再びロボット魚を前面に出して強行しようとしているという批判も出てきている。ロボット魚はイ大統領が昨年11月‘大統領との対話’で4大河川事業の正当性を力説しながら直接動画資料まで準備し説明したことで話題の主人公に浮上した。4大河川事業賛否世論がきっ抗していた当時、反対世論を突き抜けるためにイ大統領と大統領府が出した一種の‘切り札’だった。しかし当時、国内では関連予算さえ配分されない中で研究開発を推進する段階だと明らかになり物議をかもした経緯がある。

速度戦論難も出てきている。ロボット魚開発は先月24日に発足した生産技術研究院傘下‘水中ロボット開発団’が受け持っている。水中ロボット開発団は4大河川水質検査業務を遂行できる水中ロボット開発目標を2015年と捉えている。生産技術研究院のある研究者は「関連プロジェクトは予算が大幅削減された中で、研究開発を始めて1ヶ月にもならないのに、どうして来年10月頃に投入できるのか」と反問した。また別の関係者は「大統領府側で挙論したロボットは昨年9月に開発された鯉の姿をまねた体長42㎝の実験用水中ロボットのことのようだ」とし「だが、このロボットは水中通信、障害を避けられる自律遊泳技術などを持たず、それこそ模型水準」と話した。

環境運動連合はこの日論評して「ナロ号の場合を見ても数多くの実験と検証を通じて発射の最適条件を達成したが結局失敗した」として「大統領府が技術検証もできていないロボット魚を4大河川広報手段として活用している」と指摘した。

チョン・ヒョクチュン、ファン・ジュンボム、ファン・ボヨン記者 june@hani.co.kr

原文: https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/426386.html 訳J.S