登録 : 2017.03.01 23:53 修正 : 2017.03.02 07:09

パク・ミンヒ文化スポーツ エディター//ハンギョレ新聞社
 上海魯迅公園(虹口公園)近隣の山人楼路地には、作家魯迅の古宅がある。魯迅が1933年から1936年に亡くなるまで暮らし文を書いた古い3階建ての家は、記念館として保存されているが、隣には今でも人々が暮らしている。上海式の長く壮大に翻る洗濯物が懐かしい。

 近所の魯迅公園は1932年に尹奉吉(ユン・ボンギル)義士が、上海を占領した後に戦勝記念式を行っていた日本軍要人に爆弾を投げた義挙の現場だ。この付近を歩けば、その当時上海で金九(キム・グ)、尹奉吉、李東寧(イ・ドンニョン)、李始栄(イ・シヨン)、李東輝(イ・ドンフィ)、趙素昴(チョ・ソアン)、金山(キム・サン)、金益相(キム・イクサン)、呉成崙(オ・ソンニュン)をはじめ多くの朝鮮人独立運動家が苦しい生活の中でも臨時政府を立ち上げて、独立運動と武装闘争を続け中国人と交流していた風景が浮び上がる。

 数日前、久しぶりに訪ねた中国の上海では、THAAD(高高度防衛ミサイル)の影は思った以上に濃厚だった。事業家、芸術家、会社員などの様々な中国人との対話の度に、韓中関係の話になれば決まってTHAADが登場した。テレビの芸能番組や街頭の広告看板にいつもの韓国の芸能人や広告モデルの姿はなく、中国のテレビと動画共有サイトからは韓国の番組は消えていた。

 国防部が28日、慶尚北道星州(ソンジュ)のゴルフ場をTHAAD配備用地として提供するためにロッテとの契約を締結し、THAAD配備を本格的に急ぎ、中国官営メディアでは「韓国の車や携帯電話を買わないようにしよう」「韓国と準断交」などの主張があふれている。ロッテに対する不買運動と圧迫も既に始まっている。THAADが米国の中国包囲戦略の核心であり、エックスバンドレーダーを通じて中国を監視できるという点で、中国の反対の立場は明確だ。しかし、外交・安保事案であるTHAAD問題に対して、経済・文化的報復で対応する中国のこうした措置は適切でないだけでなく「中国が何の資格で介入するのか」という怒りを呼び起こし、むしろ韓国の保守勢力結集に利用されている。

 米国ですらTHAADのミサイル迎撃有効性は明確に検証されていない。専門家たちはTHAADシステムが迎撃ミサイルをかく乱する北の“欺瞞弾”に対応できず、南北朝鮮のような狭い土地で互いに接している地形的特性上、最大射程距離200キロメートル、迎撃高度40~150キロメートルのTHAADでは、北の中距離ミサイルに対処できないという限界を明確に指摘している。合わせてTHAAD配備は、韓国を米日軍事同盟と固く結びつけ、中国とは復元不能な戦略的対立状態に立たされている。

 こうした問題に対する解決法を持たずに、秘密作戦のように実行されたTHAAD配備決定過程の問題こそが、朴槿恵(パク・クネ)国政壟断の核心の一つだ。にもかかわらず、今や保守勢力はTHAAD配備反対を「中国の介入」フレームに追い込んで宣伝し、「THAADが本当に私たちに必要なのか」という正当な問題提起を非愛国、従北、韓米同盟破壊に追い立ててしまおうとしている。「THAADが果たして韓国の安保に必要なのか」を確かめてみる社会的議論の過程は失踪してしまった。外交・安保政策は、朝鮮半島と北東アジアの平和とより良い暮らしのためでなければならないという基本も忘却された。

 日本の植民統治に対抗して自主独立のために朝鮮民衆が立ち上がり血を流してから98年後、3・1万歳運動の精神の上に立てられた臨時政府と独立運動を否定する勢力が、(ソウル)市庁前広場で太極旗と星条旗を打ち振る姿は背筋が寒くなるほど憂鬱だ。親日から親米に看板だけを変え、外勢と結託して国内では弱者を犠牲の子羊と見なし、反対勢力はアカに追い立てて、あまりにも長く権力を振るってきた者どもが窮地に陥るや、「THAAD反対=従北」に追い立てて、極右勢力を結集させている。

 独立運動家が今“太極星条旗”集会とTHAAD論議、そして国定教科書を見るならばどう思うか想像してみよう。親日と独裁、冷戦の亡霊から私たちの未来を救おう。

パク・ミンヒ文化スポーツ エディター (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2017-03-01 19:43
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/column/784723.html 訳J.S(1865字)

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