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コロナ拡散、韓国政府「第3波ピーク過ぎた」…専門家ら「楽観するのはまだ早い」

登録:2021-01-03 23:51 修正:2021-01-04 08:58
新規感染者600人台に減ったものの 
正月連休で検査数も減少 
英国や南アフリカから流入した変異ウイルス感染者10人 
世界的な感染拡大の兆しが新たな危険要因に 
専門家ら「1年間の経験をもとに 
もっと実効性のある距離措置を取るべき」
氷点下の寒さとなった今月3日、ソウル瑞草区の臨時選別検査所で任務を遂行している陸軍現場支援チームの将兵のフェイスシールドに霜がついている/聯合ニュース

 新型コロナウイルスの新規感染者が600人台に減った3日、韓国政府は第3波がピークを過ぎ、緩やかに減少に転じた局面だという判断を示した。政府が前日、社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)をレベル3に引き上げる代わりに、首都圏でレベル2.5、非首都圏でレベル2を措置を2週間延長したのも、このような状況判断と無関係ではない。しかし、正月連休でPCR検査の数が減ったうえ、世界的に拡散の兆しが見える変異ウイルスが新たなリスク要因として浮上しており、楽観するのはまだ早い。

 同日午前0時基準の新型コロナの新規感染者数は657人で、23日ぶりに600人台を記録した。中央災害安全対策本部(中対本)の集計によると、過去1週間(12月27日~1月2日)の1日平均国内発生感染者は931.3人で、前週の1017人に比べて85.7人減少した。週末の移動量が、11月のソーシャル・ディスタンシングをレベル2に引き上げる前より34%ほど減り、実行再生産数(1人の感染者がさらに感染を広げる人の数)も1.0水準に落ち着いた。中央事故収拾本部のソン・ヨンネ戦略企画班長は同日、「先制的検査を拡大し、ソーシャル・ディスタンシングを強化し続けた結果、今回の第3波による感染拡大が食い止められている」とし、「現在は一時的なピーク状態で分岐点に位置しているか、またはピークを緩やかに通り過ぎていると判断している」と述べた。

 中対本は1日平均1千人台の感染者の発生に対応できる病床を確保したと発表した。先月13日、首都圏緊急医療対応計画を打ち出して以来、20日間で1万2031の病床を確保しており、12月26日には158人を記録した首都圏での病床配置1日以上待機者も、3日基準で10人に減ったと明らかにした。前日、中対本のクォン・ドクチョル第1次長もレベル3のソーシャル・ディスタンシングへの引き上げを留保した理由について、「防疫と医療システムが適切に維持されている」という点を強調した。

 しかし、状況を楽観するのはまだ早いものとみられる。まず、正月連休を迎え、PCR検査数が大幅に減った。先月29日から今月1日午前0時を基準に1日9万~10万件を記録していた検査件数は、2日には5万3540件、3日には7万4272件に減った。今週の推移を経てようやく正確な感染傾向が分かるという見通しだ。最近2週間の感染経路を調査中の新規感染者の割合も26.7%に達する。

 従来の新型ウイルスより速いスピードで拡散している変異ウイルスも、今後の感染拡大傾向に影響を及ぼすものと見られる。同日まで英国から持ち込まれた変異ウイルスに感染した韓国内の感染者数は9人、南アフリカ共和国から流入した変異ウイルスの感染者は1人確認された。防疫当局は検疫段階でほとんどの感染者を発見しており、検査結果が出る前に大衆利用施設を訪れた感染者による2次感染事例は発生していないことから、まだ変異ウイルスによる市中感染の可能性は高くないと見ている。しかし、すでに33カ国で英国から持ち込まれた変異ウイルスが確認されたうえ、実際にどれだけ広く拡散したのかは確認されておらず、新年の新型コロナ防疫の新たなリスク要因に挙げられる。

ソン・ヨンネ中央事故収拾本部戦略企画班長(保健福祉部報道官)が3日、政府ソウル庁舎で新型コロナに関する中対本のブリーフィングを行っている/聯合ニュース

 専門家らは、まだ油断できる局面ではないと見ている。新規感染者数の減少の流れが明確ではなく、いつでも再び1000人以上になりかねないというのが大方の見解だ。このため、「ソーシャル・ディスタンシングの効果」を高めるための対策を新たに講じなければならないという声もあがっている。高麗大学安山病院のチェ・ウォンソク教授(感染内科)は、「在宅勤務を拡大すれば、飲食店の利用や交通機関の密集度を低下させることができる。少しずつ活動領域を減らして感染拡大を防ぐよりも、社会全体でリスクを下げる選択をするかどうかを議論する必要がある」と述べた。高麗大学九老病院のキム・ウジュ教授(感染内科)は「以前の3段階が厳しすぎたとすれば、現行の5段階は緩すぎる。詳細な内容も複雑で、市民が理解しにくいため、現場に適用しやすくてより実効性のあるソーシャル・ディスタンシングの方法を考える必要がある」と提案した。

キム・ジウン、ソ・ヘミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/society/health/977072.html韓国語原文入力:2021-01-03 22:14
訳H.J

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