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訪米中の韓国国家安保室長「中国がTHAADに反対しても構わない」

登録:2017-01-11 22:34 修正:2017-01-12 05:52
10日、ワシントン特派員懇談会でフリン安保補佐官などと面談 
少女像など主要外交・安保懸案については協議せず
キム・グァンジン大統領府国家安保室長とドナルド・トランプ次期政権のマイケル・フリン国家安保補佐官内定者が今月9日、ワシントンで面談し、北朝鮮核問題への対応案などを話し合った=ワシントン/駐米韓国大使館提供 聯合ニュース

 米国を訪問中のキム・グァンジン大統領府国家安保室長が、THAAD(高高度防衛ミサイル)配備をめぐり中国が韓国を圧迫する措置を取っていることに関連し、「中国が抗議・反対するとしても、それは構わない」とし、(THAAD配備を)強行する方針を再確認した。しかし、キム室長は、中国のTHAAD関連圧力をはじめ、釜山(プサン)少女像の設置に対する日本の圧迫など主要外交・安保懸案については、米国と協議しなかったと明らかにした。

 キム室長は10日(現地時間)ワシントン特派員懇談会で、ドナルド・トランプ次期政権のマイケル・フリン国家安保補佐官内定者が韓米同盟に対して、「お餅のような(sticky rice cake)協力」という表現を使ったと紹介した後、米国の新政権でも北朝鮮の核問題をめぐる協調と両国間の協力をさらに強めていくことにしたと話した。キム室長は、北朝鮮が緊張を高める行為をした場合、米国はどのような対応策を取ると予想するかという質問に「強いメッセージが送られる可能性もあると思われる」と答えた。

 しかし、キム室長は、トランプ次期政権で論議になっている在韓米軍防衛費分担金の引き上げ要求と関連しては「取り上げられなかった。まだ議論する時期が到来していない」と話した。キム室長は日本による釜山少女像に関連した経済・外交への圧迫についても「韓日関係については言及しなかった」と明らかにした。彼はなぜ「話し会わなかったのか」という質問が続くと、「面談時間(1時間)が短く、安保懸案について議論するだけでも足りなかった。主に安保について話し合った」と答えた。彼はスーザン・ライス現国家安保補佐官とも韓日関係や少女像問題については「議論しなかった」と明らかにした。バラク・オバマ政権は、韓米日軍事協力の強化に向けて韓日に慰安婦問題合意を圧迫してきた。

 キム室長はまた、「朝鮮半島問題と関連した米国の対中国政策基調について議論したか」との質問に「北朝鮮制裁への参加に向けて中国の協力が必要だという原則的な話があり、具体的に中国に対しどのように対応するかは、米国が実行すべき政策事案」だと話した。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/778270.html 韓国語原文入力:2017-01-11 15:01
訳H.J(1182字)

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