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テレビで快進撃続ける中国メーカー、首位の韓国に迫る

登録:2016-05-24 23:41 修正:2016-05-25 07:26
韓国は34.2%で1位だが 
韓中格差は2.8%pに縮小 
海外に本格進出すれば市場急変 
2500ドル以上の高価格品市場を伺う
大型液晶テレビ=資料写真//ハンギョレ新聞社

 2000年代中盤に韓国メーカーが日本を上回った世界のテレビ市場で、中国メーカーが占有率1位に向け快進撃を続けている。 中国政府の液晶表示装置(LCD)事業支援に力を得た中国メーカーが、「プレミアム級」のテレビ市場にまで乗り出し、サムスン電子やLG電子との競争が本格化している。

 24日、市場調査機関のIHSが発表した今年第1四半期(1~3月)の世界テレビ市場出荷量報告によれば、韓国メーカーのサムスン電子とLG電子は合計で34.2%の占有率で1位を守った。 韓国メーカーは市場全体の3分の1以上を占め、毎年首位を守ってきた。 だが注目すべきは中国メーカーの急成長だ。 中国メーカーは第1四半期に合計31.4%の占有率で、韓国に2.8%p差まで迫った。 中国メーカーの市場占有率は2014年(21.8%)、昨年(27.5%)と伸びてきたが、四半期の占有率が30%を超えたのは今回が初めてだ。 北東アジア国家間で三つ巴の構図を形成してきた日本メーカーは占有率が12.7%まで下がった。

 メーカー別に見れば、サムスン電子(21%)とLG電子(13.2%)を除いて二桁の占有率を持ったところはない。 しかし上位10企業中の半分は中国メーカーだ。 特に中国の大型家電メーカーのハイセンス、TCL、スカイワースが最近2~3年間に大きく成長した。 占有率3位だった日本のソニーを昨年凌駕したハイセンスとTCLは、それぞれ5.6%の占有率を示した。 スカイワース(5%)はソニーとの占有率格差を0.2%pまで縮め追撃中だ。 IHSが昨年末に中国市場を除く50インチ以上(1000ドル以上)のテレビ市場の占有率を調査した結果、中国メーカーが輸出し販売したテレビは全体の8.3%程度だ。 電子業界関係者は「中国メーカーが内需市場から飛び出し、海外市場で本格的に販売を始める時からが本当の競争になる」と話した。

 こうした中で中国メーカーの海外進出も急速に進んでいる。 ハイセンスは北米市場攻略のため、昨年日本のシャープのメキシコ工場を買収し、TCLも日本のサンヨーのメキシコ工場を買い取った。 また、スカイワースはドイツの電子メーカーのメッツを買収し、ヨーロッパ市場への進出を準備している。 中国メーカーは韓国メーカーが力を注ぐ2500ドル以上の超高価格製品部門も狙っている。

 中国メーカーが安価な液晶テレビを売り出すと、サムスン電子は量子ドットディスプレイを使ったSUHDテレビを出し、LG電子はOLED(発光有機ダイオード)テレビで差別化を図ってきた。 しかし、スカイワースが2014年にOLEDテレビの生産を始め、同じく中国のコンカ、チャンホン(長虹)がOLEDテレビ市場に参入したため、格差は次第に縮まると見られる。

キム・ソンファン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/745231.html 韓国語原文入力:2016-05-24 18:55
訳J.S(1374字)

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