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韓国中小企業の中低価製品輸出に“曇り”、IT部品など中間財は“晴れ”

登録:2015-08-13 10:22 修正:2015-08-13 18:13
中国元の切下げによる輸出業種別影響
中国の相次ぐ元の切下げでウォン・ドル為替レートが急騰し1190.8ウォンで締め切った12日午後、ソウルの外換銀行本店のディールングルームで社員が業務している。コスピは前日より11.18ポイント落ちた1975.47で締め切った=イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社

 2日間続けて突然起きた二度の元の切下げにより、電子、自動車、石油化学など国内の主な産業界は得失の計算などで慌ただしく動いた。中低価の電子製品など世界市場で中国と輸出競合度が高い品目は、元価値の劣勢にともなう中国の輸出価格競争力向上が長期化すると憂慮する反面、部品など中間財輸出企業は今回の措置で中国の景気が活性化し、長期的に輸入需要が増加すると期待する。

 まず、世界市場で中国業者の輸出品価格競争力が良くなるものと予想される。しかし電子業界や石油化学など国内の主な輸出業界は製品群が大きく重なることはなく、直ちに大きな影響はないと見込まれる。電子業界のある関係者は「携帯電話やテレビなどの輸出は、主な電子業者がプレミアム級商品に集中しているので大きな影響はないものと見られる」として「しかし中低価製品で中国と重なる中小企業は打撃を被ることになる」と指摘した。化学業界の関係者は「中国の価格競争力が良くなっても韓国と技術格差があるので、直ちに直接的な被害はないと思う。電池やポリエチレンなどの輸出品目では汎用製品よりは高付加価値特化製品に重点を置いているためだが、その他の一部企業では長期的に被害を被ることもある」と説明した。

2014年世界輸出市場で韓国と中国の品目別の競合度。 資料:韓国貿易協会//ハンギョレ

中国との競合度が高い製品は輸出不利
高価携帯電話・テレビなどは影響が少ない
中国で内需振興すれば自動車輸出増大
「観光・化粧品は否定的影響」と分析

 韓国貿易協会の発表によると、2014年基準で、韓中の世界市場での輸出競合度は37.4であり、2002年の38を超えて以来、同水準を維持している。100に近いほど輸出製品の類似性などの側面で互いに重なる。品目別に見れば、医療精密光学機器の競合度が67.39と高く、化学工業が28.59で低い方だ。

 部品など中間財を輸出する業界では、対中輸出を増加できるという側面で肯定的な反応を見せた。ある半導体業者の関係者は「中国が情報技術(IT)の完成品輸出を増やし、内需も生き返らせ、韓国の中間財輸出を増大できる。しかし為替レートだけが要因になるわけではないので、総合的に推移を調べている」と語った。自動車業界も、最近になり急激に鈍化した中国の自動車市場が活性化するものと期待している。現代自動車関係者は「今回の措置は輸出景気活性化を通じて中国の内需景気を振興させるためのものなので、最近成長率が鈍化した中国自動車市場にも中長期的に役に立つものと見られる」と語った。

 しかし将来、中国の景気が活性化すれば、中国が自給率を一層高めて韓国の対中輸出を減らすことになるという憂慮もある。別の化学業界関係者は「石油化学製品の一部は、中国は現在の内需を満たすのにも不足した状態だが、将来、内需景気を持ち直して工場も拡大することになれば自給率が高まって輸出を増やすことになり、韓国に悪影響を与えることもある」と語った。中国は韓国の輸出総額のうち4分の1を占める需要先だ。このうち70%ほどが中間財なので、現代経済研究院の研究によると、中国が中間財自給率を1%ポイント増やせば、韓国の国内総生産(GDP)は0.5%減少する。

 鉄鋼業界は元の切下げで中国鉄鋼製品の国内輸入価格が低くなり、私たちの内需市場に影響を及ぼすか憂慮している。ポスコ関係者は「同じ物をさらに安い価格で買えるので、中国から鉄鋼製品がより多く流入すると見る。内需市場を防御するのがさらに難しくなると考える」と語った。この他、中国消費者の立場から見ると、ドルや韓国ウォンなどの他国通貨に対する(両替の)購買力が低くなるため、韓国の観光と化粧品業界には否定的な影響があるものと見られる。

ソン・キョンハ、イ・ジョンフン、パク・ヒョンジョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-08-12 22:01

https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/704221.html 訳Y.B

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