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文大統領「“皆のための自由”で新型コロナを克服」

登録:2020-05-19 06:38 修正:2020-05-19 07:58
文在寅大統領、WHO総会で演説 
開放性、透明性、民主性がという“キーワード”を強調 
「感染者出さない総選挙を実現 
新型コロナ克服、連帯と協力が武器」
文在寅大統領が今月18日、大統領府本館執務室で、世界保健機関(WHO)世界保健総会(WHA)の招請演説を行っている=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 文在寅大統領が18日、「自由の精神に基づいた連帯と協力こそが、新型コロナとの戦争で勝利できる最も強力な武器」だと述べた。封鎖と遮断ではなく、開放性や透明性、民主性を新型コロナウイルス感染症(COVID-19)克服のカギに挙げたのだ。

 文大統領は同日、テレビ会議として行われた世界保健総会の招請演説で、「新型コロナに打ち勝つため、大韓民国国民は皆のための自由の道を選んだ」とし、「隣人をウイルスを広げる危険な対象と捉え、封鎖して遮断する代わりに、自分の安全のために隣人の安全を先に守った。自由に移動して経済活動を持続するため、自発的にマスクを着用し、社会的距離措置(ソーシャル・ディスタンシング)にも積極的に参加した」と述べた。

 文大統領は、COVID-19事態の中でも、韓国が民主主義をさらに発展させた点も強調した。また「全国規模の総選挙で厳しい防疫手続きにもかかわらず、2900万人以上の有権者が投票に参加した。普段よりも高い投票率を記録したにもかかわらず、一人の感染者も出さず、“民主主義の祭典”を作り上げた」と語った。

 文大統領は「高い市民意識で皆のための自由の精神を実践し、防疫の主体になってくれた国民のおかげで、開放性、透明性、民主性の3大原則が力を発揮することができた」と述べた。彼は「情報を共有して共に協力する力は、ウイルスにはない人類だけが持つ力」だとしたうえで、「新型コロナは人類共同の価値である“自由の精神”まで脅かしたが、“自由の精神”に基づいた“連帯と協力”こそ、新型コロナとの戦争で勝利できる最も強力な武器」だと述べ、情報の透明性と共有を強調した。

 文大統領は、COVID-19を乗り越えるため、ワクチンと治療剤の開発に国境を越えて協力することを提案した。彼は「開発されたワクチンと治療剤は人類のための公共財として、全世界に公平に普及されなければならない」と述べた。さらに、人道支援の拡大と防疫経験の共有、新型感染症に対する国際社会の情報共有と早期警報システムの構築なども解決策として提示した。文大統領の同日の演説は、テドロス・アダノム・ゲブレイエスス世界保健機関(WHO)事務局長の提案で行われた。テドロス事務局長は先月6日、文大統領との電話会談で「特別な提案をしたい」とし、「5月にテレビ会議として開催される世界保健総会で、アジア代表として基調発言をしてほしい」と要請した。世界保健総会は世界保健機関の最高議決機関である。

ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/945473.html韓国語原文入力:2020-05-19 02:47
訳H.J

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