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[寄稿]米国の新型コロナ対策失敗は誰の責任なのか

登録:2020-04-20 07:22 修正:2020-04-21 09:53
ドナルド・トランプ米大統領が18日(現地時刻)、ホワイトハウスで開かれた新型コロナウイルス感染症タスクフォースのメディア・ブリーフィングで、他の出席者が発言する様子を見ている=ワシントン/EPA・聯合ニュース

 ドナルド・トランプは米国を再び1位にすると言った。そして今、米国は新型コロナウイルスの感染と死亡で世界1位だ。良いとは言えない結果だ。

 どのようにしてこのようなことが起きたのか。米国は世界最高の医療システムを有することで知られている。アトランタに本部を置く疾病予防管理センター(CDC)は伝染病に関する専門知識で世界的に有名で、米政府は災害に対して数十億ドルを使う。これでも十分でないというようにトランプ政権は事前警告も多く受けた。疾病予防管理センターは1月初めにこの病気を扱う組織を作った。1月18日、アレックス・エイザー保健福祉省長官は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について大統領と話そうとしたが、トランプは(市販が禁止された)電子タバコの販売許容の時期だけを論議したがった。

 1月23日、世界保健機関(WHO)はCOVID-19の潜在的な国際的影響を理解するのに必要なすべての情報を公開した。エイザー長官などトランプ政権の一部の構成員は、大統領にその脅威を深刻に受けとめさせようと努力した。 しかし、ウィルバー・ロス商務長官など他の人々は、伝染病の中で中国に対する力を結集する機会と考えた。ロス長官は「私はこれが雇用の北米復帰を加速化させるのに役立つと思う」と述べた。

 脅威を認知してからも、その問題の深刻性を悟るまでトランプは2カ月を浪費した。その期間中、大統領は他の国々で起きていることを見て、そこで得た教訓を適用しなければならなかった。彼は診断キットの生産と広範囲な配布に必要な資源を動員し、米国の病院システムを直そうと努力すべきだった。

 トランプ一人にだけ米国の事態に責任があるのではない。ウイルスは多くの国を襲った。しかし、いち早く対応した国々は感染の割合と致命率を下げることができた。韓国は1万600人余りの感染者のうち220人余りが死亡して2%の致命率を示した。米国は60万人の感染で2万3000人以上が死に、韓国の約2倍である4%の致命率を記録した。

 多くの州知事とワシントンの共和党議員もトランプと同程度に無神経だった。初期に何人かの政治家はCOVID-19を大統領を揺さぶるための詐欺だとして黙殺した。3月中旬、影響力ある政治家のデビン・ヌネスは「外出してレストランに行きやすい時」だと言った。

 COVID-19で米国経済が崩壊し、トランプは11月の大統領選挙で負けることもあり得る。しかし、彼が数万人の米国人の死亡に対しても責任を負うことができるだろうか。民主党大統領選挙候補のジョー・バイデンは「トランプの手は血で染まっているか」との質問に「それは少し酷だ」と答えた。しかし、他の人々はトランプの過ちを調査しようとしている。元連邦検事のグレン・コシュノはグレン・コシュノは「トランプがホワイトハウスから出れば、多数の死亡者が発生した州から重過失訴訟を起こされるだろう」と語った。もちろん、トランプは退任後にCOVID-19の他にも弾劾関連の司法妨害や財務的不適切行為などに対しても起訴されることがあり得る。

 トランプは大統領職から退くことの危険性をよく知っている。それで彼は11月に勝とうと最大限一生懸命に、汚く戦うだろう。彼は自分の行動と、過去の発言に対して嘘をついてきた。政権の詐欺と誤りをあらわにできる監視メカニズムも体系的に握りつぶした。彼はまた不在投票の正当性に疑問を提起することで、投票率を押えつけようとする。ついには、人々がより多く投票するほど「この国で二度と共和党が当選することはできない」と認めもした。

 トランプは人命の損失に関わらず、最大限早く米国経済を再開しようとするはずだ。彼の焦点は、米国人の生命を救うことではなく、ひたすら選挙と政治生命を救うことに合わせられている。トランプが11月に勝てば、彼は大統領免責特権を再び使うことができる。大統領選挙で負けても、彼はどのようにしてでも権力を放さないようにすることもあり得る。結局彼はまたしても、法を破ったり民主主義の原則を無視したりすることになろう。

//ハンギョレ新聞社

ジョン・フェッファー米国外交政策フォーカス所長(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

https://www.hani.co.kr/arti/international/america/941093.html韓国語原文入力:2020-04-19 19:44
訳M.S

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