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在韓米軍「新型コロナ」で公衆保健非常事態宣言

登録:2020-03-26 02:35 修正:2020-03-26 07:09
「在韓米軍施設の隣接地域も暴露」4月23日まで効力 
エイブラムス司令官「軍の保護が最優先課題」 
「在韓米軍の警戒レベルの引き上げは意味しない」
ハリー・ハリス米国大使は24日、在宅勤務中の自宅から、新型コロナ拡散防止に努める韓国国民に感謝を伝える映像メッセージをツイッターに投稿した=ハリス大使のツイッターより//ハンギョレ新聞社

 在韓米軍が新型コロナウイルス(COVID-19)に対応するため、25日に公衆保健非常事態を宣言した。

 在韓米軍司令部はこの日、報道資料を発表し「世界保健機関(WHO)は全世界の警戒レベルを『非常に高い』に引き上げ、米国務省は海外旅行を全面禁止するレベル4を発令している」とし「在韓米軍施設の隣接地域がCOVID-19にさらされる可能性が高くなっていることから、司令官は公衆保健非常事態を宣言した」と明らかにした。公衆保健非常事態は、在韓米軍司令官が延長するか早期に終了させない限り、来月23日まで効力を維持する。

 在韓米軍は、「公衆保健非常事態宣言の決定は、現在施行している健康保護条件や予防措置の変化、または在韓米軍の警戒レベルの引き上げを意味するものではない」と説明する。だが非常事態宣言によって、在韓米軍司令官は将兵だけでなく、将兵の家族や軍務員に対しても予防措置を取ることを指示できるようになり、これに違反すれば責任を問うことができるという。学校や施設の閉鎖も、在韓米軍司令官が直ちに決定できるという。

 在韓米軍のロバート・エイブラムス司令官は「軍を保護するのが我々の最優先課題。大韓民国および在韓米軍周辺地域のCOVID-19の状況の観察と評価を続けている」と説明した。そして「遵守事項を履行するとともに、軍を保護するために必要な権限を行使するという観点から、韓国にあるすべての米軍司令部と軍事施設に対し公衆保健非常事態を宣言した」と述べた。

 エイブラムス司令官は「我々はCOVID-19から我々の施設と軍を保護するための努力を通じて大きな進展を遂げた。公衆保健非常事態宣言は、安逸さと闘いながらも節制し警戒心を失わないようにするための慎重な決定」だと強調した。そして「全般的に健康、安全、兵力保護、任務遂行のバランスをとり、すべての人々の安全を守るために最善を尽くしている。任務を果たすために軍を守らなければならない」と付け加えた。

 在韓米軍は先月19日、大邱(テグ)・慶尚北道地域でCOVID-19の感染者が急増すると、警戒レベルを「低」から「中」に引き上げた。25日には朝鮮半島全域の警戒レベルを「高」に引き上げた。エイブラムス司令官は、大韓民国防衛のための「ファイト・トゥナイト(今夜は戦闘)」の準備態勢を維持つつ、強力な連合防衛態勢を提供することに専念している」と強調した。

ユ・ガンムン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/934221.html韓国語原文入力:2020-03-25 20:34
訳D.K

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