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「支援物資が足りないのではなく、適材適所への配分が重要」

登録:2020-03-25 01:43 修正:2020-03-25 07:56
行政の力の及ばない脆弱階層を訪ねて支援 
瞑想修行団体「アナンダマルガ」…地域で話題 
「向き合う時が幸せ…新型コロナ、早期の沈静化を」
大邱会員のチェ・ギョンソンさんが自宅で脆弱階層に提供する料理を作っている//ハンギョレ新聞社

 「大邱(テグ)に援助される物資は、実は不足しているわけでは全くありません。それを各省庁や施設へ配付してから必要な人の手に伝わるまでに時間がかかっているだけです。もちろん、行政力の不足が如実に表れているのです。いつもそうであるように、脆弱階層には苦しみがさらに加わっているのが現実です。皆さんの応援、心配、愛によって一日一日が過ぎて行きます」(大邱会員チェ・ギョンソン)。

 新型コロナウイルス(COVID-19)危機で、全国の組織をあげて脆弱階層を支援し続ける団体がある。全羅北道完州(ワンジュ)に本部を置く冥想修行団体「アナンダマルガ」。アナンダマルガとはサンスクリット語で「果てしない幸せへの道」を意味する。

 同団体は、困難の中でも行政の手の届かない大邱地域の独居老人、日雇い労働者などの、支援が必要な人々を訪ね歩いている。全国から大邱に義援金や物資などが送られてくれば、大邱の会員は分配業務を担う。料理を自ら作ったりもする。活動は、大邱地域でCOVID-19の感染者が急増した先月中旬から行われている。

大邱青少年自立館のパク・ウンジュ館長(右)とチェ・ギョンソンさんが、脆弱階層に食べ物を配った後、自立館の前に立っている//ハンギョレ新聞社

 活動は200箱のサツマイモを送ったのがきっかけだった。大邱で恐ろしい勢いでCOVID-19が広がっている時だった。忠清南道洪城(ホンソン)のソン・ジョンヒさんが、自分たちの栽培したサツマイモを200箱送った。宅配料金などは他の会員たちが出した。大邱の会員チェ・ギョンソンさん(55)が深刻な現場の状況を毎日SNSのグループチャットルームに知らせてきた。マスクと手の洗浄剤を社会的弱者に一軒一軒配って歩いた。また、弁当、のり巻き、サンドイッチ、果物、餅などの食べ物を医療用品とともに提供した。

 社会奉仕の経験があり情報とノウハウがあったチェさんは、会員から送られてきた材料などで自ら料理を作った。しかし、一人で家でやっているので、50人分しかできないと残念がる。弁当作りは毎週4回。残りの日には他の団体とともに活動した。チェさんは「愛は互いに向き合いながら分かち合う時にこそ幸せと善意を感じることができるのに、社会的に距離を取るために食べ物をドアにかけてくるだけ。特に、新天地のせいで周りの人々が互いに信じられない場合もあるので残念だ。分かち合いは、相手が本当に必要な時に適材適所で提供すべき」と述べた。

一人暮らしの高齢者などの脆弱階層に提供する果物//ハンギョレ新聞社

 全羅北道長水(チャンス)の会員チョン・ヒシクさん(62)は「今回『洪吉童伝』の作家ホ・ギュンの『豪民論』が思い浮かんだ。服従と遵法ばかりを強調する『恒民』、不平と非難ばかりを繰り返す『怨民』と違い、『豪民』は災難や危機を迎えると共同体を復活させる機会と考え、腕をまくって立ち上がる人々だ。危機の前では、消耗的な議論ではなく豪言論と豪政治を期待する」と語った。

パク・イムグン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
http://www.hani.co.kr/arti/area/honam/933912.html韓国語原文入力:2020-03-24 13:23
訳D.K

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