ウ・ビョンウ元大統領府民政首席が検察の捜査対象に上がった去年7月から10月の間に、法務部のアン・テグン検察局長がウ前首席側と1000回以上通話した事実をパク・ヨンス特検チームが確認したことが 2日明らかになった。また同じ時期にキム・スナム検察総長の方からウ元首席に何回か電話をかけて通話した事実も確認された。
この日の特検チームなどの説明を総合すれば、特検チームがウ元首席の携帯電話通話記録を分析した結果、アン局長は、検察の特別捜査チーム(チーム長はユン・ガブクン高等検察庁長)がイ・ソクス前特別監察官の事務室などに対する家宅捜索令状の発付を受けた去年8月25~28日頃ウ元首席と通話したのを含め、去年7月から3カ月間にウ元首席及びユン・ジャンソク大統領府民政秘書官と1000回以上集中的に通話していることが分かった。アン局長は多い時には一日数十回ウ前首席と通話したことが明らかになった。検察局長が検察人事などの業務に関して民政首席と通話することはあり得るが、当時ウ元首席は各種不正疑惑で検察の捜査対象に上がっていたため、本人に対する捜査と関連して通話したのではないかという疑惑が提起されている。検察は去年8月29日にイ・ソクス前監察官の事務室だけでなくウ元首席の同族会社である株式会社チョンガンなどを家宅捜索したが、ウ元首席関連の捜索ではこれといった所得がなかった。
アン局長は去年10月、国会法制司法委員会の法務部国政監査で「(ウ元首席捜査と関連して) 民政首席室に報告や連絡をした事があるか」という質問に「捜査と関連してウ首席とはいかなる意思交換もなかった」と答えている。しかし1000回以上の通話が全て検察人事などの公式業務であったとは見難いので、偽証の疑いも提起される。アン局長はこの日ハンギョレとの通話で「ウ元首席とは検察関連法案や検事の不正疑惑などにつき論議するために業務上の電話をよくする。捜査に関しては彼と全く話を交わしたことがない。当時ウ・ビョンウ特別捜査チームが家宅捜索令状請求や執行など捜査と関連して法務部に報告したこともない」と釈明した。
特検チームはまた、キム・スナム検察総長がこの期間に何回かウ元首席に電話をかけて通話した事実も確認した。最高検察庁はこの日東亜日報が「キム・スナム総長とウ元首席が去年8月、3回電話をした」と報道したことと関連して、「総長の方から電話したのではなく民政首席室からかかって来て受けたものだ。法案論議など業務関連の通話であって、ウ首席捜査関連の通話ではなかった」と弁明した。最高検察庁関係者はこの日ハンギョレに「総長の方からウ首席に電話をかけても通話内容は同じく一般業務関連のことだ」と明らかにした。
特検チームはまた、ウ元首席が特検の捜査期間中に自身と親交のある国家情報院のチェ・ユンス2次長に連絡を取った事実も確認した。チェ2次長は検察出身で検察内の代表的な「ウ・ビョンウ師団」と知られている。 彼の国情院 2次長抜擢もウ元首席が主導した人事と言われている。特検チームは、ウ元首席がパク・ヨンス特検ともよく知っている仲であるチェ2次長を通して特検チームの捜査状況を探ろうとしたものと見ている。
チェ2次長は特検チームの捜査進行中にパク特別検察官に連絡すること自体が不適切だと判断して特検チーム側に電話していないものと見られる。チェ2次長はハンギョレに「特検チームにいる人々とは全然連絡していない。(ウ元首席との通話の有無など)それ以外の部分については話せない」と明らかにした。
韓国語原文入力: 2017-03-03 05:30