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朴大統領「ミル財団の金で朴正煕記念館リモデリング」指示

登録:2017-01-13 20:31 修正:2017-01-14 01:32
「誕生100周年」控え、ウ・ビョンウ民政首席室に指示 
「文化隆盛」の代わりに「朴正煕ホログラムを作れ」 
検察「朴大統領、ミル財団運営に深く関与」 
「財団は朴大統領の退任後の準備用」疑惑深まる
朴槿恵・当時セヌリ党議員が2012年2月、ソウル上岩洞に開館した朴正煕大統領記念図書館を見てまわっている=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 朴槿恵(パク・クネ)大統領がミル財団を利用して「朴正煕大統領記念館」のリモデリングを推進するよう指示した事実があらわれた。文化隆盛、韓流拡散に使うとして企業らから数百億ウォンを集めた後、実際には自身の父親の記念事業に資金を使おうとしたわけだ。

 ソウル中央地裁刑事22部(裁判長キム・セユン)審理で13日午後に開かれたチェ・スンシル氏とアン・ジョンボム前大統領府政策調整首席秘書官の裁判で、検察は「朴大統領はミル財団の運営に深く関与した」として、その証拠として「大統領主要指示事項履行状況表」の内容を公開した。アン前首席秘書官の補佐官であるK氏が作成した状況表には、朴大統領が昨年3月14日にアン前首席秘書官(当時は経済首席)に「朴正煕記念館を変える方法を講じること。チャ・スンヒ理事長、ミル財団などと議論して、ホログラム・メディアなど再整備方案を工夫」しろと指示した内容が書かれている。チャ・スンヒ理事長は、嶺南大朴正煕政策セマウル大学院の教授で、この指示の一カ月前に朴正煕大統領記念財団の第3代理事長に就任した。

 これについてアン前首席秘書官は、5カ月後の8月2日、大統領指示事項に対する「履行内容」として「記念館リモデリング方案考慮中。海外事例研究などを勘案し検討中。計画樹立完了後に支援方案用意」と朴大統領に報告した。

 特に状況表には、記念館リモデリングなどの「主管」を「民政首席室」が務めるとなっている。監査機関を総括する民政首席室は、ミル財団や元大統領の記念事業とは何の関連もない。当時の民政首席はウ・ビョンウ主席秘書官だった。

 朴大統領の指示は父親の生誕100年目に当たる2017年に備える性格もあったと見られる。朴正煕大統領記念館は今年、「誕生100周年祝賀記念行事」を大々的に準備している。大統領の生涯の再照明、業績評価、記念音楽会、朴正煕叢書発刊などだ。昨年9月、ハンギョレがミル・Kスポーツ財団にチェ・スンシル氏が介入したという事実を報道したため、財団を利用しようとしたこの計画はもう推進できなくなったと見られる。

 朴大統領がミル財団の設立と役員選定、理事長の給与まで整えたり関与した事実があらわれた状況で、財団の事業目的と関連のない「父親の記念館」にまで財団資金を使おうとした事実が明らかになり、ミル財団が朴大統領の「退任以後」に備えるためのものという疑惑も深まった。ミル財団の定款には「財団は文化という媒介を通じて、疎通する社会、幸福が充満した社会の具現と、ひいては国民の幸福という国家発展を目標に創造文化と創造経済に寄与できる踏み台の用意を目的とする」となっている。

キム・ナムイル、ヒョン・ソウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/778669.html 韓国語原文入力:2017-01-13 19:41
訳J.S(1427字)

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