登録 : 2017.01.02 21:39 修正 : 2017.01.03 14:02

2015年7月、イ・ジェヨン副会長単独面談の前にアン・ジョンボム当時首席秘書官が作成 
「サムスン物産と第一毛織の合併はイ副会長の支配力を強化」 
「現政権の任期内に後継問題が解決されることを望む」など明記 
1日の朴大統領の釈明と正面から背馳 
賄賂罪の要件である「対価性」に重要な手がかりになる見込み

2016年最後の日である12月31日夜、「送朴迎新ろうそく集会」が開かれたソウル光化門広場周辺で、市民が朴槿惠-チェ・スンシルゲート、国政壟断関係者を牢屋に入れた造形物周辺で写真を撮っている=イ・ジョンウ先任記者//ハンギョレ新聞社
 2015年7月、朴槿恵(パク・クネ)大統領とサムスン電子のイ・ジェヨン副会長の“隠れ家での単独面談”を控えて、アン・ジョンボム当時大統領府経済首席秘書官(拘束起訴)が準備した「大統領の“お言葉”資料」に「サムスン物産・第一(チェイル)毛織合併の背景は、イ副会長のサムスン電子支配力の強化にある」としたうえで、「現政権(朴政権)の任期内にサムスンの後継継承問題が解決されることを望む」という内容が盛り込まれていることが確認された。朴大統領は自分とチェ・スンシル親子、サムスンとの“三角賄賂”疑惑について「(特別検察官によって)完全に仕組まれた」という激しい表現を使って否定したが、実際にはサムスンの最優先懸案である経営権承継の解決を単独面談のテーブルに乗せてミル財団の設立に巨額を要求したのだ。

 2日、特検と検察、財界の話を総合すると、サムスンの経営権継承と関連した内容は大統領の“お言葉”資料の「最近のサムスンの懸案」の項目に含まれたという。朴槿恵政権の国政課題や政府の経済活性化政策などに対するサムスンの協力と成果、叱責に続き、「現政権でサムスンの後継継承問題の解決を望む」として具体的な時期まで明示してから、最後に「サムスンも文化財団の後援に積極的に参加してほしい」という要求を盛り込んだということだ。

 “法の穴をかいくぐった世襲”をめぐる問題で政界と市民社会の批判を受けてきた財閥総帥一家の経営権継承に、大統領が直接乗り出したのは極めて異例のことだ。特に、公の場で財界全体の問題に耳を傾けるのではなく、特定の総帥を個別に呼んで苦情を聞き容れ、陰の実力者が運営を担当する財団への巨額拠出を求めたのは、賄賂罪の構成要件である「対価性」と見ることができる。これに先立ち、パク・ヨンス特別検察官チームは、サムスンの合併に賛成した国民年金公団などを家宅捜索し、その嫌疑として「不正な請託」と「賄賂性の関係」を明確に示した。

 朴大統領は前日、職務停止の状態で異例に記者懇談会を自ら要請し「国民年金が(サムスンの合併に)うまく対処してほしいと思っていたが、手伝うよう指示したことはない」と主張した。しかし、国民年金公団の合併への賛成(7月10日)からサムスン物産・第一毛織の合併決定(7月17日)、朴大統領の隠れ家での単独面談の指示(7月20日)及びイ副会長との面談(7月25日)、サムスンのチョン・ユラ氏への乗馬支援契約(8月26日)、ミル財団への拠出(10月26日)に至る一連の流れで、「任期内の経営権継承問題解決を望む」と言及した大統領のお言葉資料は、賄賂罪適用の重要な手がかりになり得る。サムスンは、サムスン物産・第一毛織の合併で経営権承継に向けた最初の課題を乗り越えたものの、関連法の整備など、解決しなければならない宿題が残っている状態だ。

 朴大統領の指示を受けて、サムスンなど財閥総帥らとの面談日程を組んで、大統領のお言葉資料を準備したアン元首席秘書官は、国会の国政調査特別委員会との面談で「(私は)何一つ自ら判断して履行したことがなく、すべて朴大統領が指示した」と供述した。

キム・ナムイル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2017-01-02 20:01
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/777073.html 訳H.J(1538字)

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