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サムスンのイ・ジェヨン副会長、12日に被疑者として特検召喚

登録:2017-01-11 21:41 修正:2017-01-12 05:54
わいろ供与疑惑など…財閥総師として初の被疑者 
国政調査特別委、イ副会長を偽証疑惑で告発 
特検チーム、前梨花女子大学長も被疑者として召喚
朴槿恵政権のチェ・スンシルなど民間人による国政壟断疑惑事件真相究明国政調査特別委員会が、昨年12月6日午後に国会で開いた聴聞会で、サムスン電子のイ・ジェヨン副会長が目を瞑り考えに浸っている=カン・チャングァン記者//ハンギョレ新聞社

 サムスン電子のイ・ジェヨン副会長が12日午前、わいろ疑惑の被疑者としてパク・ヨンス特別検察官チームに召喚されて調査を受ける。チェ・スンシルゲートにかかわった財閥総師のうち初の被疑者召喚だ。

 イ・ギュチョル特検代弁人は11日午後、定例ブリーフィングで「イ副会長を明日午前9時30分、被疑者として召喚した」として「わいろ供与などの疑惑を調査する」と明らかにした。イ副会長は朴槿恵(パク・クネ)大統領に経営権継承問題がかかったサムスン物産と第一毛織の合併について政府の応援を要求し、その見返りとしてチェ・スンシル母娘を支援したという嫌疑を受けている。特検はサムスンのわいろ供与疑惑を裏付ける十分な証拠を確保したと見て、イ副会長に召喚に踏み切ったという。

 イ副会長と朴大統領は2015年7月、サムスン物産の合併に前後して少なくとも3回の単独面談をして、サムスンの合併と乗馬支援を議論したとのことだ。2014年9月に大邱(テグ)慶北(キョンブク)創造経済革新センター開所式での単独面談の後の2015年3月にサムスンは乗馬協会会長社を引き受け、2015年7月の単独面談後の8月にはチェ氏側と220億ウォン(約22億円)台の乗馬支援契約を結んだ。昨年2月の単独面談に先立ちサムスンは、朴大統領とチェ氏が主導する財団に204億ウォン(約20億円)を拠出した。

 特検チームは大統領府がサムスンの合併過程に深く介入した情況も確保した。サムスン物産の合併当時、保健福祉部長官だったムン・ヒョンピョ国民年金公団理事長は、国民年金に対しサムスンの合併に賛成するよう圧力を加えた疑いで先月31日に拘束された。この過程にアン・ジョンボム前大統領府政策調整首席秘書官と朴大統領が深く介入したことが分かった。

 しかし、サムスン側は特検の調査で賄賂性を全面否定しているという。サムスン関係者たちは「VIP関心事項」と考えて支援したに過ぎず、チェ・スンシル氏との関連性については全く知らなかったと述べたと伝えられた。

 一方、国会の「チェ・スンシル国政壟断糾明」国政調査特別委員会は同日、全体会議を開き、イ副会長に対して偽証の疑いで特検に告発することを議決した。また特検は、チェ氏の娘チョン・ユラ氏の学事特典疑惑と関連して、キム・ギョンスク前梨花女子大学長を12日午前、被疑者として召喚調査することにした。

チェ・ヒョンジュン、ソ・ヨンジ、オム・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/778354.html 韓国語原文入力:2017-01-11 19:58
訳J.S(1222字)

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