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サムスンのナンバーツーと元文化体育観光部次官、“チョン・ユラ支援”で事前調整

登録:2016-12-25 22:52 修正:2016-12-26 07:22
昨年7月、朴大統領とイ・ジェヨン副会長の単独面談直前 
特検、パク・サンジン社長とキム・ジョン元次官の事前協議を確認 
未来戦略室の役員がやり取りした「乗馬支援ロードマップ」 
ショートメッセージを確保 
キム・ジョン元文化体育観光部第2次官が今月25日午後、特検の取り調べを受けるために、ソウル江南区大峙洞の特検事務室に入ろうとしている。キム元次官は前日、特検に最初に召喚され、12時間を超える取り調べを受けた=共同取材写真//ハンギョレ新聞社

 チェ・スンシル氏(60・拘束起訴)の娘チョン・ユラ氏(20・指名手配)の乗馬訓練を支援する実務を担当していたサムスン電子のパク・サンジン対外協力担当社長が昨年7月、朴槿恵(パク・クネ)大統領とサムスン電子のイ・ジェヨン副会長との単独会面談直前、キム・ジョン元文化体育観光部第2次官に会ってチョン氏への支援について事前協議を行った事実を、特検が把握したことが25日確認された。当時、朴大統領とイ副会長との間の“ビッグディール”を実現させようとした情況は、サムスングループ未来戦略室のチェ・ジソン室長(副会長)とチャン・チュンギ次長(社長)、パク・サンジン社長が緊密に動きながらやり取りした携帯電話のショートメッセージとしてそのまま保存されていたという。

 特検関係者などの話を総合すると、パク・サンジン社長は2015年7月20日、3泊4日の日程で済州(チェジュ)西帰浦市(ソギポシ)のロッテホテルで開かれた第41回大韓商工会議所済州フォーラムに出席するため出張した。当初の日程どおりなら、7月23日にソウルに戻る予定だったが、パク社長は出張期間中に未来戦略室の関係者から連絡を受け急遽上京した。パク社長がソウルで会った人はほかならぬキム元次官だった。パク社長とキム元次官は、7月25日に行われる予定だった朴大統領とイ副会長の単独面談を控え、チョン・ユラ氏の乗馬訓練に対する支援方式を協議した。

 特検はこの24日、キム元次官を最初に召喚し、昨年7月20日頃、チェ・スンシル氏から連絡を受け、パク社長に会ってチョン氏の乗馬訓練支援計画を協議したという供述を一部確保したという。特検は、朴大統領がアン・ジョンボム元大統領府政策調整秘書官(57)に「イ副会長など大企業の会長らとの単独面談の日程を決めるよう」指示した時点が、昨年7月20日であったことを確認し、朴大統領とチェ氏が共謀した可能性が高いと見ている。特検の関係者は「チェ氏の文化・体育関係の問題を解決する役割を果たしてきたキム元次官の介入事実は、朴大統領やチェ氏、イ副会長に第3者賄賂罪が成立するかどうかを決める重要な部分」だと話した。

 特検は、昨年7月の朴大統領とイ副会長の単独面談前後にチェ・ジソン副会長やジャン・チュンギ社長、パク・サンジン社長のショートメッセージから、チェ・スンシル氏とチョン・ユラ氏の「乗馬訓練支援ロードマップ」を推進した内容を確保した。特検は、チェ副会長など未来戦略室の中核役員らがイ・ジェヨン副会長の指揮を受けて水面下で動いた事実を客観的に裏付ける物証の確保に捜査力を集中させている。

キム・ジョンピル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/776069.html 韓国語原文入力:2016-12-26 05:09
訳H.J(1271字)

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