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朴大統領、「サムスン合併手伝うよう指示したことはない」核心疑惑を全面否認

登録:2017-01-02 00:46 修正:2017-01-02 06:39
朴槿恵大統領、新年初日から弾劾審判の防衛戦 
 
大企業に圧力加えた疑惑については「企業が自発的に」 
収賄容疑には「統治行為」と主張 
 
KDコーポレーション支援疑惑は 
「中小企業支援策の一部に過ぎず」 
 
ブラックリスト作成への介入疑惑 
「全く知らない」強く否定
20日ぶりに姿を現した朴槿恵大統領が今月1日午後、大統領府の常春斎で担当記者団の質問に答えている=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 朴槿恵(パク・クネ)大統領は1日午後、大統領府担当記者らに会った席で「腹を決めたように」これまでに検察や特検、メディアなどから提起された疑惑を全面否定した。朴大統領は「私を支えてくれた方々が賄賂や裏で受け取ったものは一つもなく、任された仕事を一生懸命にしたのに辛酸をなめる姿を見て胸が痛い」として、「私的な利益」を受け取らなかったと主張した。また、大企業に圧力を加えたという疑惑についても「創造経済や文化で世界へ羽ばたけば韓流も力を得て、国家ブランドも高まり、企業にも役立つという思いで(企業が)参加したもの」だとして、企業の自発性を主張した。「純粋な意図」と「個人的利益はなかった」いう点を強調し、特検が正照準している第三者収賄罪の容疑に「統治行為」という防御膜を張る姿勢だ。

■「サムスン合併支援疑惑は完全に仕組まれたもの」

朴大統領は昨年5月、サムスン物産・第一毛織の合併プロセスに直接的な指示を下したという疑惑を全面否定し、「(特検は)完全に仕組まれたもの」と声を高めた。サムスンは国民年金がサムスン物産の合併に賛成する対価として、ミル・Kスポーツ財団に拠出し、チェ・スンシル氏の娘のチョン・ユラ氏への乗馬支援を実施した疑惑を受けている。サムスン物産の合併でサムスン電子のイ・ジェヨン副会長は経営権継承に有利な構図を占めることになった。

 朴大統領はこれに対して「当時サムスンのような我が国の代表的企業がヘッジファンドの攻撃を受けてだめになるとか、そうなれば国家的・経済的に大きな損害だという考えで国民も関心を持って見守っていた」とし、「大統領として当然そのような大きな事が起こっている中で、国民年金がうまく対処すればいいと考えていた。しかし手伝うよう指示したことはない」と述べた。

 また、朴大統領はチョン・ユラ氏の友人の父母が運営するKDコーポレーションが現代(ヒュンダイ)自動車に納品できるよう圧力をかけたという疑惑に対して「技術力があるのに、ここも巨大な企業に挟まれてまともに名刺一枚も差し出せないのではないか。それなら調べてみて実力があれば機会を持つこともできるのではないか、そういう次元だった」とし、中小企業支援策の一部に過ぎないと強弁した。ただし、朴大統領は「私が誰かを知っていたとしても、その人が個人的な利益のために頼むということは私は絶対に禁忌としている。(チェ・スンシル氏がKDコーポレーションと)知り合いだったということは、私も(メディアの)報道を見て知った」と主張した。

■「文化界のブラックリスト、全く知らない」

朴大統領は、政府に批判的な文化界の関係者9473人の名前が記載された、いわゆる「ブラックリスト」疑惑についても知らぬ存ぜぬで一貫した。朴大統領は、大統領府がブラックリスト作成に深く関与したという疑惑について「全く知らないこと」、「全くわからない」と強く否定した。しかしこれに先立ち、ユ・ジンリョン元文化体育観光部長官はメディアとのインタビューで「(2014年7月)免職の直前に朴大統領と単独面談した席でブラックリスト作成に抗議し、朴大統領は当時は何の返事もしなかった」と暴露した経緯がある。すでに朴大統領がブラックリスト作成の事実を知っていたという話だ。しかし朴大統領は「伝わっている話がまっすぐ届いていない可能性もある」と否認した。

チェ・ヘジョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/776934.html 韓国語原文入力:2017-01-01 22:04
訳M.C(1789字)

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