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サムスン電子・LCD労働者5人、市民団体を通じて集団労災申請

登録:2016-12-28 01:08 修正:2016-12-28 07:21
白血病・脳腫瘍・リンパ腫など死亡者2人、患者3人 
器興(キフン)の半導体工場3ラインだけで白血病死亡者3人
8日検察がソウル瑞草区のサムスン電子社屋で押収捜索を行っている間、ビルの外で「パンオルリム」会員たちがサムスンを批判するプラカードを掲げてデモをしている=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社

 サムスン電子の半導体工場とディスプレイ工場で勤務し白血病・脳腫瘍で死亡した労働者の遺族と、乳がん・卵巣癌・リンパ腫を患っている元労働者たちが、労働健康権に関する市民団体「半導体労働者の健康と人権を守る人々・パンオルリム」の支援を受け、集団で勤労福祉公団に労働災害の遺族給付と療養給付を申請した。パンオルリムが代理で行った集団労災申請としては、2008年以降12番目だ。パンオルリムは、サムスン半導体の器興(キフン)工場で働き、昨年41歳で急性白血病により死亡したKさんをはじめ死亡者2人と、患者3人に対する労災申請を勤労福祉公団に行ったと、27日明らかにした。Kさんは1994年に高等学校を卒業した後、サムスン半導体器興工場に入社し、2ラインと3ラインのオペレーター(生産職)として働いた。Kさんは昨年2月の退社後4カ月めに急性骨髄性白血病の診断を受け、1カ月も経たない昨年7月に亡くなった。これに先立ち、白血病で死亡して労災認定を受けたファン・ユミさんとイ・スクヨンさんを含めれば、器興工場3ラインで白血病死亡者が確認されただけで3人にのぼることになる。先に亡くなった2人は、裁判所で「ベンゼン、ホルムアルデヒド、電離放射線など、がんを引き起こす恐れのある発ガン物質に露出し、夜間労働を伴う交代勤務などが影響を及ぼした」という理由で労災認定を受けている。

 サムスン電子・LCD事業部にエンジニアとして入社し、天安(チョナン)・牙山(アサン)工場や中国の蘇州工場で働き、2013年に脳腫瘍の診断を受けた後闘病し、47歳で昨年死亡した(別の)Kさんと、サムスンSDIの天安工場PDP生産ラインで働いていたが昨年悪性リンパ腫を発症したSさん(35)も一緒に労災申請をした。サムスン電子器興工場で働いていたが、退社後10年めに乳がんを発症したKさん(36)と、サムスン電子亀尾(クミ)・水原(スウォン)工場で働いて卵巣癌を発症したEさん(51)も申請者名簿に含まれた。

 「パンオルリム」を通じて労災を申請した人は現在まで計84人であり、このうち13人が裁判所や勤労福祉公団で労災認定を受け、46人は公団の審査や裁判所の訴訟が進行中である。

パク・テウ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/labor/776296.html 韓国語原文入力:2016-12-27 15:53
訳M.C(1234字)

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