登録 : 2016.12.01 03:59 修正 : 2016.12.01 09:07

朴大統領の即刻退陣拒否に市民激昂 
自動車部品メーカーのイさん、8年めの教師  
休暇出して上京し、スト集会に  
スクラップ屋を休んでマイク握ったチョンさん 
「権力の一言で財閥が数百億の特恵」 
 
廃業した露天商、全国に3500人 
「国民を考えるならば、辞任が正しい」 
ソウル大学生、本を閉じて1時間の街頭行進 
「単位より退陣がもっと重要」 
フリーランサーのJさん・カフェ経営者のチ

ソウル永登浦区「カフェ・ポムポム」内部に「下野万事成」「国民は早く退勤、朴槿恵は早く退陣」という横断幕がかかっている//ハンギョレ新聞社
 自ら退陣することを最後まで拒否した朴槿恵(パク・クネ)大統領の3回目の国民向け談話翌日の30日、労働者たちはストライキを、学生たちは同盟休校を選んだ。自営業者と露天商は店を閉めた。「全面ストライキ」、「市民不服従」などと名づけられた抵抗に出た市民たちは、一様に「朴大統領即刻退陣」を叫んだ。

■労働者、機械を止め広場へ

 京畿道華城(ファソン)のある自動車部品メーカーで働くイ・ドンフンさん(41)は、30日「無給半休」を出した。ソウル中区(チュング)のソウル広場で開かれる民主労総の全面スト大会に参加するためだ。民主労総は「朴槿恵退陣というたった一つの要求で全面ストと市民不服従に突入する」とし、この日1日全面ストに突入した。イさんは午後の勤務を残し、同僚約60人と共に市役所広場を訪れた。「目の前に置かれた時局の解決が先じゃないですか。機械をしばらく止めても必ず出なければと思いました」

30日早朝に閉店したソウル市道峰区の屋台。テントの上に「朴槿恵直ちに退陣」のプラカードと共に「市民抵抗の日を共にする」という紙が貼ってある=全国露天商総連合会提供//ハンギョレ新聞社

 イさんと同僚100人あまりが朴大統領の退陣に向けた全面ストの是非を置いて投票した結果、70%以上が賛成した。イさんは「午後勤務に残業まで含めて5~6万ウォン(約4800~5800円)ぐらいは諦めたということ」とし、「すぐ目の前の1日を稼ぐのが忙しくても、いま朴大統領即時退陣を主張するのに一人でも多く声を上げなければならないという意見が集まった結果」と話した。イさんは25日、朴大統領の3回目の国民向け談話について「1、2回目はそれでも何も考えずに準備してきた原稿を読むという感じを受けたが、今回は任期を繋ぎとめるための小細工を緻密に準備して出たという感じを受けた」とし、「大統領と政界が反省もなく政治的計算だけを繰り返すなら、ストは続くだろう」と話した。

 江原道のある小学校で子どもたちを教える教師8年目のチョ・ヨングクさん(31)も、学校に有給休暇を出してストに参加した。チョさんは「地域のシンボル探し」の授業をしようとしたが、子どもたちを後にして「市民不服従」を共にした。チョさんは「子どもたちがテレビを通じて朴槿恵、チェ・スンシルの名前を聞いて、『本当に大統領はチェ・スンシル氏の実体を知らなかったのか』と質問してくる」とし、「教科書では韓国社会が前より大きく進歩したように描写しているが、現実はそうではないということを説明しながら自ら恥ずかしさを感じた」と話した。チョさんは「大統領が談話をすればするほど失望感が増していく。朴大統領が即刻いまの座を降りる時まで行動を止めない」と話した。

■スクラップ屋「零細商人を殺した大企業を庇護し、お金をむしり取ったことに怒り」

 京畿道南楊州(ナムヤンジュ)で8年間一人でスクラップ屋を営んできたチョン・ジェアンさん(49)はこの日店を閉めてソウル瑞草区(ソチョグ)のサムスン社屋前でマイクを握った。全国古物商連合会政策委員長を務めているチョンさんはハンギョレの電話取材で「私を含めたスクラップ屋の大半が、月100万ウォン(約9万6千円)を稼ぐことも大変なのに、大統領は一言で数百億ウォンを集め、大企業に特恵を与えた」とし、「『メンタル崩壊』を超えた『怒り』のために眠れない」と話した。

 チョンさんは、平日朝7時に仕事を開始して夕方7時に終わる。主に前日積んできた物からくず鉄を分離することで朝が始まり、午後には1トントラックで建物の工事現場に行ってくず鉄を回収してくる。スクラップ屋の取扱い品目のうち最も換金性の高いのは銅だが、銅市場に大企業が割り込み、生活が苦しくなった。チョンさんは「国家が零細商人を殺した大企業を庇護した後、チェ・スンシルなどを通じて違法に金を受け取った。この国には正義がない」とし、「庶民はいくら懸命に生きても『土の匙』ですらなく『匙なし』の暮らしをしている。店を閉めてでも出てきて、こんなことは変えなければならないと声を上げずにはいられない」と話した。

30日、会社に無給半休を出して民主労総「全面ストライキ大会」に参加したイ・ジョンフンさん(41)=写真コ・ハンソル記者//ハンギョレ新聞社

■露天商「最後まで弾劾推進して、民主主義が生まれ変れば」

 ソウル地下鉄水落山(スラクサン)駅前で登山客を相手に豚足、海苔巻きなどを商う露店商人のウォン・ヒヨンさん(44)を含めた全国露天商総連合会所属の3500人あまりが、この日露店を閉めた。平日の1日、ウォンさんの手に入るお金は6万ウォンあまりだ。ウォンさんは「大きなお金ではないが、その日暮らしをしている私には大きなお金だ。生計は重要だが国民の一人として一家の母親も国民が力を合わせなければならない時には仕事を休んででも参加する方が気持ちが楽だ」と話した。

 朴大統領の3回目の国民向け談話を見てウォンさんは一層もどかしい気持ちになった。ウォンさんは「弾劾を免れようとするための談話としか見えなかった。本当に国民を思うならば、権力をすべて手放して辞退するのが正しい」とし、「非朴系がぶれずに大統領を弾劾に導かなければならないと思う」と話した。さらに、「民主主義を立て直すためには、このゲートと関連した全てをすっかり明らかにしなければならない。この機に最後まで押し通し、国が生まれ変われば良い」と付け加えた。

■大学生「単位より退陣が優先」

 ソウル大学の学生コ・グンヒョンさん(20・造船海洋工学科)も街頭に出た。「自主休講」をして同盟休校大会に参加するためだ。ソウル大学の学生たちはこの日「朴槿恵政権に対抗し、学生としての社会的機能を止め、政権退陣を優先課題として宣言する」とし、同盟休校を宣言した。1500人あまりの学生がソウル大学の本館前で同盟休校大会を開き、ソウル大入口駅まで1時間ほど行進した。2003年のイラク戦争反対同盟休校以来、最大規模だ。

授業を「自主休講」して同盟休校大会に参加したソウル大学の学生コ・グンヒョンさん(20)=写真コ・グンヒョン氏提供//ハンギョレ新聞社

 コさんは午前中に専攻授業が2つ続いていたが、いずれも出席しなかった。コさんは「就職難が厳しいので、単位をちゃんと取って教授と友好的な関係を維持することが重要だが、今のような時局なら単位を取ることよりも、朴大統領をその座から引きずり下ろすのがもっと重要だ」と話した。彼は「週末ごとに100万人を超える人々が朴大統領退陣を叫んで街頭に出ているが、平日の日常はのどかだった。距離感が感じられた。週末集会を超えて、日常でも学生としてできることをしたかった」と付け加えた。

 学生たちの同盟休校熱気が熱い。40人あまりが定員であるのに15人だけが出席した一般教養授業もあった。教授たちも学生に応えた。ある教授は、同盟休校大会が開かれる学校外で野外授業をすると公示し、この日の授業の内容は試験に出題しないという教授もいた。朴大統領の3回目の国民向け談話は、学生たちの怒りに油を注いだようだ。コさんは「自分に過ちはなく、国会で決めてくれということではないか。100万ろうそく市民の要求をボイコットするという宣言のように見えた」とし、「学生も2回目、3回目の同盟休校を準備しなければならないようだ」と話した。

30日、ストに参加した小学校教師チョ・ヨングクさん(31)=写真コ・ハンソル記者

■マンションのベランダにもカフェにも「下野横断幕」

 生活のいたるところで市民不服従は続いている。ソウル九老区(クログ)に住むフリーランサーのJさん(42)は、今月初めからマンションのベランダに「朴槿恵は下野せよ」と書いた横断幕を掲げた。Jさんの自宅を含めて隣家8カ所も「下野横断幕」を掲げているという。ソウル永登浦区(ヨンドゥンポグ)で「カフェ・ポムポム」を営むチェ・ジウォンさん(42)は、先週からカフェの店内に「下野万事成」、「国民はまっすぐ退勤、朴槿恵はまっすぐ退陣」と書いた横断幕を掲げた。チェさんは「お客さんは横断幕を見ながらゲラゲラ笑っていて、この事態について話もされる」と言い、「今度の土曜日集会にも参加する予定」と話した。

パク・スジ、コ・ハンソル、キム・ギュナム記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-11-30 22:24
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/772706.html 訳M.C(3908字)

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