共に民主党、国民の党、正義党の野党3党が、故ペク・ナムギ氏死亡事件に対する特別検事法案を、早ければ5日に国会に提出することにした。与党は特検推進に反対するという立場であり、農林畜産食品部のキム・ジェス長官の解任建議案の処理以来またもや与野党のパワーゲームが予想される。
共に民主党のパク・ワンジュ院内首席副代表は3日、「野党院内首席副代表間で早ければ5日に特検法案を発議することで合意した」とし、「現在、実務的に準備中」だと述べた。国民の党のパク・チウォン非常対策委員長も同日、自分のフェイスブックに「故ペク・ナムギさんの特検法案を野党3党の協調で国会に提出することにした」と明らかにした。国民の党は5日午前、議員総会で特検法の推進可否を決議する予定だ。
野党3党が特検推進に乗り出したのは、ソウル大学病院が死亡診断書に死因を「病死」と記載し、議論を巻き起こしたことに続き、警察が無理な解剖検査令状執行の試みに乗り出すなど、政府がペク氏の死因を隠蔽しようとしているという疑惑が持ち上がっているからだ。野党3党の議員らは、裁判所の令状棄却にもかかわらず検察が解剖検査令状を再請求したというニュースが伝わると、先月27日に国会政論館で共同記者会見を開き、「検察が執拗に解剖を要求する理由から明確にしなければならない」と主張した。2日には、医者出身である国民の党のアン・チョルス前代表も自分のフェイスブックを通じてペク氏の死因は「病死」ではなく「外因死」であると強調している。
野党側では、常設特検法に従い大統領が特別検事を任命する場合、政府・与党によって特検が左右される可能性もあると見て、この事件の場合は特別法による特検で推進する案について法理的な検討を進めている。
しかし、与党は特検は受け入れられないという立場だ。セヌリ党のチョン・ジンソクの院内代表はハンギョレとの電話インタビューで「解剖をしてこそペク氏の正確な死因がわかるのではないか」とし、「特検は反対」だと話した。
一方、野党3党は特検を推進するとともに、14日に開かれる国会保健福祉委員会総合監査の際に死亡診断書問題と関連し、朴槿恵(パク・クネ)大統領の主治医出身であるソウル大学病院のソ・チャンソク院長とペク・ソンハ神経外科教授など、診断書を発行したソウル大学病院の関係者らと医療界の関係者らを証人および参考人として呼び、正確な経緯を問い詰める予定だ。