本文に移動

廃鉱山から生まれたテーマパーク洞窟に“光明”

登録:2016-04-03 22:37 修正:2016-04-04 07:52
光明市、5年前に新装開場…110万人が観覧 
京畿道光明市駕鶴洞のテーマパーク洞窟=光明市提供//ハンギョレ新聞社

ワイン洞窟では国産ワイン販売量33%占める

 京畿道光明市駕鶴洞の「光明(クァンミョン)洞窟」は廃鉱山だった。 1912年から金、銀、銅、亜鉛を採掘した旧始興(シフン)鉱山で、1972年に廃鉱となり40年に及んだ人々の記憶から消えた。 その場所が5年前にテーマパークの洞窟に変身した。

 2011年、光明市が洞窟周辺の土地を買いとり内部施設の補強工事を経て、廃鉱山は首都圏唯一の洞窟テーマパークに生まれ変わった。 7.8キロメートルに及ぶ坑道と鉱山内の地下空間には、洞窟芸術の殿堂、洞窟アクアワールド、黄金の滝、洞窟地下世界と194メートルに達するワイン洞窟ができ観覧客を呼んだ。

 2011年から2014年までにここに立ち寄った観覧客数は98万人を超えた。 そして2015年に洞窟観覧を有料化した後、累積観覧客が110万人を超えた。

 先月27日、世界ボクシング協会(WBA)主管で北朝鮮を脱出してきた女性ボクサーのチェ・ヒョンミ選手(25)の世界スーパーフェザー級3回防衛戦特設リンクがこの洞窟内に設置された。

 光明洞窟では今月16日から9月までフランスのラスコー洞窟壁画(馬、鹿、野牛などを描いた旧石器時代の遺跡)国際巡回光明洞窟展が開かれる。

 こうした企画が好評を得て、光明洞窟は首都圏地域内の廃資源を観光資源として活用した代表的な事例に挙げられる。

 光明市は洞窟観覧の有料化以後、46億ウォン(約4億5千万円)の収入を上げた。 ワインの一滴も生産していない所だが、光明市は韓国全土のワイン生産地方自治体とワイン販売共生協約を結び、昨年だけで国産ワイン3万3千本を販売した。 韓国産ワイン販売量の33%に当たる。 一都市の観光効果がどれほど広域的なのかも示している。

 光明市のヤン・キデ市長は「40年間見捨てられていた廃鉱山が光明の未来成長動力になり、今年は150万人以上の有料観光客を受け入れ市税収入100億ウォン(約9億7千万円)と350人分の働き口を創り出す文化芸術と観光の体験名所になるだろう」と述べた。

ホン・ヨンドク記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/738091.html 韓国語原文入力:2016-04-03 20:08
訳J.S(1045字)

関連記事