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南漢山城(ナマンサンソン)、ユネスコ‘世界遺産’登録

登録:2014-06-22 20:17 修正:2014-06-23 06:52
京畿道(キョンギド)南漢山城(ナマンサンソン)内の行宮

カタール ドーハ第38次世界遺産委員会決定…国内11番目
北朝鮮と中国の高句麗遺跡まで合わせれば韓民族遺産は14件

南漢山城(ナマンサンソン)が韓国の11番目のユネスコ‘世界遺産’に登載された。

 ユネスコは22日(韓国時間)カタールの首都ドーハの国際コンベンションセンターで行われた第38次世界遺産委員会(WHC)で、韓国が申請していた南漢山城に対する世界遺産登載を確定したと文化財庁がこの日明らかにした。 これにより韓国は1995年の石窟庵(ソクラム)・仏国寺(プルグクサ)、海印寺(ヘインサ)蔵経板殿、宗廟(チョンミョ)など3件が一緒に初めて登載されて以来、昌徳宮(チャンドックン)と水原(スウォン)華城(ファソン)(以上1997年),慶州(キョンジュ)歴史遺跡地区、高敞(コチャン)・和順(ファスン)・江華(カンファ)支石墓(コインドル)遺跡(以上2000年),済州(チェジュ)火山島と溶岩洞窟(2007年),朝鮮王陵(2009年),韓国歴史の村:河回(ハフェ)と良洞(ヤンドン)(2010年)を経て、南漢山城に至るまで計11件の世界遺産を保有することになった。

 北朝鮮の高句麗古墳群と開城(ケソン)歴史遺跡区、そして中国東北地方一帯の高句麗遺跡を合わせれば韓民族関連世界遺産は14件になる。

 この日の登載審査で南漢山城は、世界遺産の中で人間が残した記念物を対象にする‘文化遺産’になる6条件の内、基準(2)と(4)を充足したと評価された。

 登載基準(2)は「特定期間と文化圏内の建築や技術発展、都市計画などで人類価値の重要な交流の証拠」、登載基準(4)は「人類歴史の重要段階を示す建物、建築、技術の総体、景観類型の卓越した事例」に該当する。

 これに伴い、南漢山城は東アジアで都市計画と築城術が相互交流した証拠としての軍事遺産であり、地形を利用した築城術と防御戦術の時代別位相が結集した超大型包谷式山城という点が世界遺産たる価値を認められたと文化財庁は付け加えた。 包谷式とは、渓谷を取り入れて築城された山城をいう。 また、効果的な法的保護システムと保存政策をはじめとして現場での体系的な保存管理により保存状態が良好だということも良い評価を受けた。

 これは登載審査に先立ち現地実態調査の結果などを土台にしたユネスコ諮問機構であるICOMOS(国際記念物遺跡協議会)の‘登載(Inscribe)勧告’判定を受け入れたものだ。

 文化財委員会の世界遺産分科委員長であるイ・ヘウン東国(トングク)大教授は「南漢山城は日常的な王宮とは異なり、山城でありながらも丙子胡乱(へいしこらん・1636-7年)の時には王が日常的に居住した王宮だった‘非常王宮’(emergency palace)という点が高く評価された」とし「このような山城は世界的に南漢山城しかない」と話した。

 それと共に南漢山城は王宮に関連した施設を備え、また築造と運用過程に寺刹と僧侶が動員された点で独特の価値を認められた。

(ソウル=連合ニュース)

https://www.hani.co.kr/arti/culture/culture_general/643462.html 韓国語原文入力:2014/06/22 17:28
訳J.S(1413字)

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