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朴大統領、野党のテロ防止法案議事妨害に机を10回叩いて激怒

登録:2016-02-24 22:54 修正:2016-02-25 06:49
「寝ていても何度も起きて嘆かざるを得ない」
朴槿恵大統領が24日午前、大統領府忠武室で開かれた第8回国民経済諮問会議の冒頭発言を行っている=イ・ジョンヨン記者//ハンギョレ新聞社

国民経済諮問会議でフィリバスターを強く批判 
「どこの国にもない呆れた現象」と怒り露わに 
怒り収まらず10秒間発言中断する場面も

 朴槿恵(パククネ)大統領は24日、「多くの国民が犠牲を払った後に通過させるという話なのか、これは本当にどこの国にもあり得ない呆れた現象」だとして、野党のテロ防止法に対抗する“フィリバスター”を強く批判した。「共に民主党」や正義党などは、前日に鄭義和(チョンウィファ)国会議長がテロ防止法を職権上程したことを受け、2日間にわたり反対討論を続け、法案処理を防いでいる。朴大統領はこの日午前、大統領府で主宰した第8回国民経済諮問会議の冒頭発言で「社会が不安で、どこでテロが起きるかもしれない状況のなかで経済が発展できるだろうか」とテロ防止法の必要性を強調した。また、「(テロ防止法も)経済活性化につながることなのに、その様々な兆しが今、韓国に現れているのに、それに立ち塞がりなにをしようというのか」と述べた。職権上程されたテロ防止法案が国家情報院に「テロ危険人物」に対する傍受や口座追跡の権限を与え、国家情報院の権力乱用と人権侵害をもたらしかねないとして、国会法に保証されたフィリバスターで投票を阻止しようとする野党を、テロと経済危機を深化させる集団と規定したのだ。

 朴大統領は、サービス発展基本法と労働関係4法などの立法が遅れたことで、労働改革と雇用創出が失敗に終わっているという、これまでの主張を繰り返しながら国会を糾弾した。朴大統領は、「多くの雇用を増やして、若者たちや中高年者に希望を与えられる方法がわかっているのにもかかわらず、法に立ち塞がれ、それが実行できないというのは、本当に寝ていても何度も起きて嘆かざるを得ないことだ」と述べた。特に朴大統領は国会を批判する部分では、机を10回も叩くなど怒りを隠そうとしなかった。朴大統領は「国民に『投票して下さい、私たちを支持して下さい』と訴えるのは、それだけ国民のために最善を尽くし、国会に入ってこのように国民のために仕事をするという約束ではないだろうか」とした上で、「国民に希望を与えられることも実践せず、私たちを支持して下さいというなら、国民の支持で何をしようというのですか」と述べた。さらに「同じことを繰り返す国会を見ていると、国民としては挫折感しか味わえないだろう」とし、「国会審判論」を重ねて強調した。朴大統領は「国会が(法案を)すべて止めておいて、どうやって国民に支持を訴えることができるのかということです」と声を高めた後、俯いてため息をついてから、10秒間怒りを鎮めてから、発言を続ける場面もあった。

チェ・ヒェジョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2016-02-24 17:07

https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/731879.html?_fr=mt1 訳H.J

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