登録 : 2016.01.03 22:46 修正 : 2016.01.04 07:14

ユン・ビョンセ外交部長官//ハンギョレ新聞社
 日本軍「慰安婦」被害者の問題に関連した韓日政府の12・28合意以降、ユン・ビョンセ外交部長官の言動が混迷度を増している。合意前後のユン長官の二枚舌は、卑怯か傲慢としか言いようがなく、うんざりするほどだ。

 まずは、二枚舌について。ユン長官は12月31日、セヌリ党議員総会に出席し、12・28合意を「韓国側の立場を最大限に反映させた結果だ」と自賛した。この評価には、「現実的な制約の中で」という前置きがあった。ところが、慰安婦被害者問題の解決策の模索と関連した朴槿恵(パク・クネ)政権の公式方針である「被害者に受け入れられるもので、国民が納得できるレベル」という基準は口にしなかった。この基準は、朴槿恵大統領が去年11月2日の韓日首脳会談で安倍晋三首相に直接強調しただけではなく、ユン長官も再三強調してきた。しかしユン長官は12・28合意以降、一度もこの方針に触れたことがない。政府の政策の一貫性と信頼性などは、ユン長官の関心事ではないようだ。「完全に無視する」(イ・ヨンスさん)という被害者ハルモニ(お婆さん)たちと韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)などの批判にも耳を貸さない。

 第二に、卑怯なのか、それとも傲慢なのかについて。ユン長官は12・28合意の翌日である12月29日、ソウル麻浦(マポ)区の挺対協事務室にイム・ソンナム外交部第1次官を、被害者ハルモニたちが共同生活を送っている京畿道広州(クァンジュ)の「ナヌム(分かち合い)の家」にはチョ・テヨル外交部2次官を派遣した。2人の次官が「あなたはどこの国の外交部所属なのか」とハルモニたちに叱責されている間、ユン長官はナ・ギョンウォン国会外交統一委員長と会っていた。ユン長官は12月31日にはセヌリ党議員総会に出席し、12・28合意の経過をブリーフィングした。

イ・ジェフン社会政策部長
 このようにユン長官は、12・28合意以前はもちろん、合意後も当事者である被害者ハルモニたちに直接会わなかった。外交部当局者は3日、「現在としてはユン長官とハルモニたちの面談は予定されていない」と述べた。任命されてから2カ月しか経っていない外交部第1次官を“盾”にして、その後ろに隠れる態度からは“卑怯”が、ハルモニたちの悲痛な叫びを無視する態度からは“傲慢”が感じられるとしたら、言い過ぎだろうか。

 ユン長官は今月4日で長官在任1030日目を迎える。歴代政権の外交長官のうち最長寿である朴正煕(パク・チョンヒ)政権時代のパク・ドンジン長官(4年9カ月)には及ばないものの、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権時代の潘基文(パン・ギムン)長官の1029日を超えて“歴代第2位”となった。ユン長官が、今からでも、ハルモニたちの声に耳を傾けることを期待する。ハルモニたちが韓国の外交長官を差し置いて日本の外相にこの問題を訴えることはできないではないか。

イ・ジェフン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力: 2016-01-03 21:01

http://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/724547.html訳H.J

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