「ここでは、韓日政府が日本軍“慰安婦”問題を合意したとき、肯定的なマスコミ報道が多く、『良いこと』だと思っていた人が多かったです。後になって慰安婦被害者たちの声を聞いてから、ようやく『何かが間違っている』と気がつきました」
カナダのトロント地域の韓人会「希望21」は、今月6日(現地時間)昼12時、カナダのトロント韓人会館に昨年建てられた「平和の少女像」(少女像)の前で水曜デモを行う。同団体のパク・チュンホ運営委員(38)は、「地元の人々に交渉の問題点を知らせ、今回の合意を受け入れられないという意志を伝えるため、サムルノリ、追悼黙祷などを準備している」と明らかにした。韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)と、世界各国の慰安婦問題の解決を支援する団体が集まった「日本軍『慰安婦』問題解決世界行動」が提案した「全世界連帯水曜デモ」の一つだ。
「日本軍慰安婦問題解決のための定期水曜デモ」(水曜デモ)が今月6日で24周年を迎える。1992年1月8日から毎週続いてきた水曜デモはこの日、特別にソウル鍾路区にある旧日本大使館前と全国・世界各地で同時多発的に行われる。現在までに、米国のロサンゼルス・ワシントン・ニューヨーク、カナダのトロント、ドイツのミュンヘン・ベルリンなど、海外10カ所で参加の意向を示した。
米国・ロサンゼルスに移住して10年目を迎えるイ・アンジェラ「LA蝶」会長も、連帯デモに参加するために、5日の夕方、ロサンゼルス近郊のグレンデール市のセントラルパーク図書館の前に、2013年に建てられ少女像で慰安婦被害者追悼祭を開く。イ会長は「米国を訪れた慰安婦被害者ハルモニ(お婆さん)のキム・ボクトンさんが私の手を握って淡々と自分のつらい過去を話しながら、『二度と私のような戦争被害女性が出てはならない』と強調した。歴史と人権の問題を外交的合意の対象に限定してしまったことに反対するために、世界行動に参加する」と話した。この日の集会には、韓国人だけでなく、この地域の中国人や日本人コミュニティなどからも参加する予定だ。
24年が過ぎたが、水曜需要デモでは、同じ要求が繰り返されている。日本政府が慰安婦問題に関する事実を認めると共に、真相の究明、公式の謝罪、被害者への賠償、責任者の処罰と追悼碑の建立、教科書への記載を行うことなど、何一つ実現したものがないからだ。ユン・ミヒャン挺対協常任代表は、「勇気を出して戦争被害女性の問題を世界的な課題として知らしめ、国内と世界各地の支持を導き出したハルモニたちのこれまでの24年は、無駄にはならなかったと自負する」と述べた。
韓国語原文入力: 2016-01-03 19:38