登録 : 2015.10.01 00:17 修正 : 2015.10.01 06:16

 「民心歪曲」など5大懸念要素をあげ
 レームダック憂慮した大統領の意向が反映されたとの分析も
 「党の権限に不適切な介入」との指摘も
 親朴と非朴との“公認ルールをめぐる対立”が本格化
 議総で激論、議論する機構を作ることに

朴槿恵大統領が30日午前、訪米を終え京畿道城南市ソウル空港を通じて帰国している=城南/ニューシス(左)。金武星セヌリ党代表が30日午後「安心番号を活用した国民公認制」について議論するために開かれた議員総会で考え込んでいる=イ・ジョンウ先任記者//ハンギョレ新聞社
 

 与野党代表が電撃的に合意した「安心番号を活用した国民公認制」について、大統領府が「民心を歪曲する恐れがある」と真っ向から批判したことで、与党に再び大統領府から始まった嵐が吹き荒れている。公認権をめぐりセヌリ党内の朴槿恵(パク・クネ)系(親朴系)と非朴槿恵系(非朴系)の対立に本格的に火がついている中、大統領府が油を注いだような状況であり、金武星(キム・ムソン)代表体制まで脅かす局面だ。何よりも、政党の固有活動である公認方式の議論に大統領府が直接介入するのは、政治の正常化に逆行する“異常行動”という批判の声があがっている。

 大統領府の高位関係者は30日午前、記者団に安心番号公認制について「民心の歪曲、組織選挙、税金公認などの恐れがある」と批判した。大統領府が最近、セヌリ党の公認方式の議論について直接立場を表明したのは今回が初めてだ。これに先立ち、金武星代表は安心番号をめぐる論議と関連して「大統領府と相談するようなことではない」と線を引いた。

 大統領府の関係者は、安心番号を活用した公認について、逆選択や民心を歪曲する恐れ▽組織選挙になる恐れ▽税金の無駄遣いの恐れ▽電話と現場投票との乖離▽拙速の合意につながる恐れの5つの理由をあげ細かく批判した。同関係者は金武星代表が進めているオープン・プライマリー(完全国民予備選挙制)については、「よく考えてみるとわかってもらえると思うが、(この場で)すべて申し上げるわけにはいかない」として、不快な表情を隠せなかった。

 与党内部では、来年の総選挙の公認に影響力を行使して、レームダックを最小限にしたい朴槿恵大統領の意向が反映されたという見方が多い。戦略公認を通じて党に対する掌握力を高め、執権後半期を安定的に運営するための布石ということだ。

 しかし、選挙制度と公認など、政党の行為に対して大統領府が露骨に介入するのは、三権分立など、憲法の価値に反するとの批判も出ている。公認ルールへの介入と金武星代表への“揺さぶり”は、今年6月、国会法改正案に対する拒否権行使の議論とユ・スンミン前院内代表に対する“つまみ出し”問題に酷似している。

 キム・ヒョンジュン明知大学教授は「国会法波動以降、与党が大統領府に無気力に隷属されており、最近朴大統領の支持率も高まったことで、大統領府が『何もかも意のままにできる』という過剰な自信に囚われているものと見られる」とし「大統領府が政党の議論に介入すること自体が非常に危険であり、不適切だ」と批判した。セヌリ党のチョン・ドゥオン議員も同日午後議員総会に先立ち、記者団に、「今回の公認制度をめぐる議論は、私たち(韓国)国会が権力の顔色を窺う後進的な『挙手機国会』に留まるのか、それとも国民の顔色を窺う先進的な民主国会に生まれ変わるのか、その岐路に立っていると思われる」と述べた。非朴系のキム・ヨンテ議員もハンギョレとの通話で、「党の議員総会を控えて、このようなこと(安心番号を活用した国民公認制に反対)を公に発表したのは、党に向かって『勝手に喧嘩して別れろ』といっているようなものだ」として、大統領府を批判した。

 一方、この日の議員総会でセヌリ党は激論の末、安心番号を活用した国民公認制をはじめ、来年の総選挙の公認ルールを決める別の党内機構を作ることにした。金武星代表は、(自身の)「政治生命をかける」と公言してきたオープン・プライマリーの導入が事実上挫折したことで、リーダーシップに深刻な打撃を避けられなくなっており、今後党内公認ルール作りの過程でも「戦略公認を可能にする従来の公認方式の維持」を求める親朴系から圧力をかけられるものと見られる。

チェ・ヒェジョン、ファン・ジュンボム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-09-30 19:41

http://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/710842.html訳H.J

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