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半導体ラリーとチップフレーションという伏兵=韓国

登録:2026-02-08 19:54 修正:2026-02-09 07:19
ソウルのある大型マート内のノートパソコン売り場/聯合ニュース

 韓国の株式市場は日々新しい歴史を刻んでいる。KOSPI(韓国総合株価指数)5000時代を早々と達成したのに続き、6000時代もまもなく開かれる勢いだ。その中心には半導体好況がある。新しい経済および産業のパラダイムをけん引している人工知能(AI)投資サイクルの波及効果が、ついに韓国半導体の大好況時代として表れている。サムスン電子とSKハイニックスの時価総額を合わせれば約1656兆ウォン(約178兆円)で、昨年の韓国の名目GDP規模の約64.7%に相当する。

 さらにポジティブなことは、爆発的利益サイクルが始まっている点だ。2026年のサムスン電子とSKハイニックスの予想営業利益は、最低でも300兆ウォン(約32兆円)から400兆ウォン(約43兆円)の水準である。モルガン・スタンレーは、今年のサムスン電子の営業利益規模は世界1位、SKハイニックスは世界5位になると予想した。グーグル、アップル、エヌビディアなどの大手AI企業を抜いて、韓国の半導体企業が世界の企業の中で最も多くの利益を上げる会社になる可能性が高まっている。

 これを考慮すると、KOSPIのさらなる上昇を予測するのは妥当である。単純に言えば、今年のサムスン電子とSKハイニックスの合計時価総額は、世界の時価総額1位のエヌビディアの約半分にすぎない。特に台湾のTSMCの時価総額に対して、サムスン電子の時価総額も半分にも満たない。韓国の株式市場が抱えるコリアディスカウント要因などを考慮しても、利益成長に対して韓国の二大半導体企業が適正な評価を受けているのか疑問が残る。

サムスン電子とSKハイニックス VS エヌビディアの時価総額比較//ハンギョレ新聞社

 グローバルなAI投資サイクルや供給不足の現象を考慮すると、韓国の半導体スーパー好況は来年まで続く可能性がある。ただし、半導体業界には好材料があふれているが、警戒すべき潜在的リスクもある。代表的なものとしてチップフレーション(Chipflation)リスクがある。チップフレーションは、半導体(Chip)と物価上昇(Inflation)を合わせた造語で、AI投資の拡大に伴いメモリー半導体の価格が急騰し、ノートパソコンやスマートフォンなど情報通信機器のコストが上昇して消費者価格も上がる現象を指す。もちろん、最近の半導体の主要な需要は消費者ではなく、データセンターの構築などのための大手AI企業である点から、半導体価格の急騰を十分に受け入れることはできる。それでも懸念されるのは、ノートパソコンなどの製品の価格上昇に伴う潜在的なインフレ圧力よりも、大手AI企業のコスト負担の急増である。すでにAI投資のために巨額の資金を借り入れている中で、利子コストが上昇している状況での半導体価格急騰は、さらなる投資コストの上昇につながり、マージン圧迫を引き起こす可能性がある。

 今年に入って米国のビッグテック企業の株価が低迷している原因の一つに、チップフレーションも影響を与えている。では、チップフレーションの解決策は何だろうか。生産性の拡大と金利の引き下げと判断される。したがって、今年の重要課題は米国のAI企業の生産性向上と米連邦準備制度理事会の金利引き下げペースではないかと考えられる。

パク・サンヒョン|iM証券首席研究員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/1243915.html韓国語原文入力:2026-02-08 18:55
訳J.S

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