韓国の法学者たちが「憲法理念」の立場から韓国史教科書の国定化に反対し始めた。 朴槿恵(パク・クネ)政権が推進している国定化が、教育関連基本権を侵害しているという判断からだ。 延世大教授132人も国定化反対声明を発表した。これに先立ち、延世大教授のセウォル号時局宣言の時より参加人員が2人多く、異例にも法学専門大学院教授15人が名前を上げた。
民主主義法学研究会と法科社会理論学会所属の法学教授と研究者107人は21日午前、ソウル大学路(テハンノ)の興士団講堂で「韓国史教科書国定制に反対する法学研究者宣言」を発表した。 法学者たちは「違憲的な韓国史教科書国定制に反対する」として「朴槿恵政権の国定化試図は憲法が保障する教育権と表現の自由を侵害し、教育の自主性・専門性・政治的中立性に反する」と明らかにした。 法学者たちは宣言で、韓国史教科書と関連して大韓民国政府が指向しなければならない“憲法的観点”を繰り返し強調した。
法学者たちは国定化が現実化する時に備えて、追加的な法学者宣言も準備している。 合わせて父兄や教師たちが国定化と関連して憲法訴訟を提起すれば、法学者たちが個人や学会名義の意見書提出等を通じて力を添えると明らかにした。
延世大教授たちもこの日「民主的価値育成と創意的教育に逆行する韓国史教科書国定化に反対する」と宣言した。 ハ・イルシク延世大史学科教授は「議論の過程で(朴槿恵政権が)物理法則に逆らって時間を逆に戻そうとしているという憂慮が提起された」として「韓国社会が誤った方向に行かないように微力ではあるが尽力を期待する」と話した。