朴槿恵(パク・クネ)政権の高校韓国史教科書の国定化方針を批判する声が、歴史学界を超えて教授社会全般に広がっている。徳成女子大学や釜山大学から、幅広い専攻の教授たちが意見を集めて「国政化反対宣言」を出したのに続き、高麗大学人文社会分野の教授たちが16日、反対声明を発表した。延世大学など(他の大学の教授たちも)続々と参加する予定だ。「韓国史教科書の国定化は一つの教科目(の問題)を超えて、韓国社会の未来と直結している」という危機意識が反映されたものと解釈される。
高麗大学の人文社会分野の教授161人は16日、記者会見を開いて、「大韓民国の今日と未来のために、政府の韓国史教科書国定化の試みに反対する教授声明」を発表した。声明には、韓国史学科などの歴史の専攻者(19人)だけでなく、政治外交学科や国文科、漢文学科など、他の専攻の教授たち(142人)が多数名を連ねた。高麗大学側によると、時局宣言など大学外部の問題について同大学の教授たちが発表した共同声明の中で最大規模だ。
声明に参加した教授は、何よりも国定教科書の導入が「反民主的」であり、「反憲法的」だと規定した。彼らは声明で、「韓国史教科書の国定化は決して歴史学分野だけの問題ではない」とし「国定化は(自由発行制に移っていく)世界的な流れに逆行するだけでなく、独裁への回帰を象徴する反民主的な行為であり、歴史教育はもちろん、政府にとっても得にならない」と指摘した。
韓国語原文入力:2015-09-16 15:58