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ケリー国務長官「北朝鮮を核交渉に引き出すには経済制裁以上が必要」

登録:2015-09-18 08:03 修正:2015-09-18 08:04
 挑発に備え追加措置の用意を示唆
 外交部「ロケット発射時は孤立を自ら深める」
ジョン・ケリー米国国務長官

 ジョン・ケリー米国務長官が16日(現地時間)、北朝鮮を交渉の場に引き出すためには現在の経済制裁以上の措置が必要になることもある明らかにし、米国の今後の動きが注目される。

 ケリー長官はこの日、マイテ・ヌコアナマシャバネ南アフリカ共和国外相と会談した後の共同記者会見で、「北朝鮮は(イランのように)制裁が効果をもたらすほどの経済が存在しないため、制裁以上が必要なこともある」と明らかにした。ケリー長官は、イランは核兵器開発より国際経済からの孤立を終息させることを望み“根本的決定”を下したのに対し、北朝鮮はそうした決定を下さなかったと指摘した。

 ケリー長官のこの日の発言は、北朝鮮が核実験や長距離ロケット発射試験を示唆したことに対する米国の対応を尋ねた質問に答える形で出た。ケリー長官は「北朝鮮は領域内の緊張を高める無責任な挑発行為を中断しなければ深刻な結果に直面するだろう」と警告した。追加の措置については具体的に言及しなかったが、中国がすでに北朝鮮に対する圧迫に乗り出しており、ロシアとも対北朝鮮政策を議論していると述べた。また、米国は北朝鮮に対する圧迫を持続しながら「平和的で外交的な解決策を見出すため」韓国、中国、ロシアなど6カ国協議当事国と議論していると明らかにした。

 ケリー長官の発言は、北朝鮮の挑発行為に備えた追加の制裁措置を用意する一方で、北朝鮮を交渉の場に引き出すためのある種の措置を構想していることを示唆する。

 一方、米国を訪問中であるファン・ジュングク外交部朝鮮半島平和交渉本部長はこの日、ソン・キム米国務省北朝鮮政策特別代表と会談した後、ワシントン特派員らと会い「北朝鮮が衛星発射を押し切る場合、国連安全保障理事会の追加措置を招き、より深刻な孤立の道を自ら招来させるだろう」と述べた。ファン部長は「韓米両国は北朝鮮が真摯な姿勢で非核化対話に出てくることをもう一度求め、ようやく形成された南北対話のモメンタムが維持され発展することを希望する」と述べた。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-09-17 19:57

https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/709379.html 訳Y.B

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