「関係改善を損なう言動は慎むべき」
南側の統合火力訓練を意識した発言か
北朝鮮が2日、韓国に対し「南北関係改善の雰囲気に抵触する言動を慎め」と警告した。 また、8月22~24日に開かれた南北「2+2」高位級接触共同声明文の遺憾表現について「謝罪ではない」と明らかにした。
北朝鮮国防委員会はこの日、政策局スポークスマン談話で、「南朝鮮当局はようやく用意された南北関係改善の雰囲気に抵触する言動を慎むべきだ」と明らかにしたと朝鮮中央通信が報じた。談話は「共同声明文発表後、南朝鮮では関係改善の雰囲気を惑わす言動が続いている」として「現状況を放置しておけば、南北関係は必ず対決の原点に戻るほかないだろう」と述べた。
これは南北共同声明文の合意後、南側が最近、史上最大規模の統合火力訓練を実施し、国防部幹部が公開学術会議で非対称戦略概念の発展について議論し「斬首作戦」を例示したこと等を念頭にしたものと分析される。また、ペク・スンジュ国防部次官が日本の共同通信とのインタビューで「北朝鮮が10月に核やミサイルの挑発をする可能性が高まった側面がある。北朝鮮は今回の合意でメンツを潰したという評価が多いため」と語ったことも北朝鮮を刺激したと見られる。
北側は特に、共同声明文で地雷挑発事件に対する「遺憾」表明を韓国当局が「謝罪」と解釈したことに強く反発した。談話では「遺憾は『そんな目にあいお気の毒です』といった表現に過ぎない」とした。
談話は“遺憾表明”は事実上の見舞いであるとして、「南朝鮮当局が遺憾という文面を北朝鮮式謝罪と我田引水するような解釈をするのは、朝鮮の文字の意味と単語の概念すら分からない無知の産物」と批判した。
これに対してチョン・ジュンヒ統一部報道官はこの日のブリーフィングで、「今回の共同声明文に地雷挑発に対する遺憾表明に関連した文句が入ったことが正解」と反論した。チョン報道官は「国際的な慣例から見るか、南北間で対話されてきた様々な経験から見れば、それ(遺憾表明)がなぜ入ったかを考えてみる必要があり、それが北側に与える意味もある」とした上で、「今は合意文について一喜一憂し、是非を問う状況ではなく、南北が共に合意事項を誠実に履行し遵守する時である点をもう一度強調したい」と述べた。
韓国語原文入力:2015-09-02 23:32