登録 : 2015.07.10 09:19 修正 : 2015.07.10 09:23

起亜自動車下請け労働者の座り込み現場

6月11日から「高空籠城」を続ける起亜車華城工場の社内下請け非正規労働者チェ・ジョンミョン氏(右)とハン・ギュヒョプ氏が9日、ソウル・中区の国家人権委ビル屋上の広告塔から下を眺めながら話している=シン・ソヨン記者//ハンギョレ新聞社
 9日午前10時50分頃、新政治民主連合のウン・スミ議員とチャン・ハナ議員と共に上がった、ソウル・中区の国家人権委員会のビル屋上にある高さ10メートルの広告看板の上は、下から見るよりはるかに狭かった。地上なら涼むこともできる風が、高い空では凶暴に思えた。誤って足を踏み外して転落してしまいそうで、怖くて思わず体をうつ伏せた。2人が座れば幅が満杯になる長さ20メートルの広告看板の上で“平常心”を維持できたのは、この日で「高空籠城」29日目を迎えたチェ・ジョンミョン氏(45)とハンギュヒョプ氏(41)の2人だけだった。

 「不法派遣は犯罪行為です。不法派遣を犯したチョン・モング現代起亜車会長は一度も検察に召還されていないのに、不法派遣を正せと訴える労働者は、損害賠償・仮差押さえの上に拘束までされました。夜寝る前に空の星を見て考えます。今は前近代の無法天下なのかと…」。焼き付ける陽射しで真っ黒に日焼けしたチェ・ジョンミョン氏はそう語った。

 2人は多少過ごしやすい広告看板の内側ではなく、太陽光に熱せられた広告看板の上で24時間を過ごす。大小便の時にだけ広告看板の内側に隠れる。炎天を避ける陰は登山用雨具をひろげた所だけだ。 「気楽に過ごそうと上がってきたんじゃない」。彼らの健康状態をみるために来たキム・テヒ人道主義実践医師協議会事務局長は「太陽光が直接照りつける状況では脱水症で失神することもある」と心配した。

人権委屋上の高さ10メートルの広告看板の上で
「不法派遣非正規労働者の正社員化」要求
太陽光が直接照りつけ脱水症など憂慮
「正社員化問題が解決されなければ降りない」

 起亜車・華城(ファソン)工場の社内下請け労働者のチェ氏とハン氏は、「不法派遣非正規労働者の正社員化」を求め、6月11日に国家人権委員会のビルの広告看板に上がった。勤労者地位確認訴訟を起こした2人とも、昨年9月にソウル地方裁判所で「起亜車の正社員労働者」であることが認められた。2人が8年以上戦った成果だ。だが、正社員労働者が多数を占める金属労組起亜車支部と会社側は5月、非正規労働者の正社員への転換ではなく「465人の新規採用」で合意した。「社内下請け労働者の反対にもかかわらず労組が会社と正社員転換でない新規採用で合意した。裁判所判決に沿ってみな正社員化しなければならないという声を出そうと上がってきた。どれだけ時間がかかろうが、この問題が解決しなければ降りることはできない」。ハン・ギュヒョプ氏が声を高めた。

 チェ氏が仕事をしていた工程で、チェ氏は120人の労働者のうち唯一の社内下請け労働者だった。起亜車を作るが会社が起亜車の労働者と認めないチェ氏の「不法派遣非正規労働者の正社員化」の要求は切迫している。だが、現代起亜車関係者は「(金属労組)起亜車支部と交渉して合意に至っているので、合意に不満があれば支部を通じて話し合うべきだ」と話す。チェ氏らと別に交渉する理由はないというのだ。各地の事業場の社内下請け非正規労働者は11日、国家人権委前で「すべての社内下請けの正社員転換争奪のための非正規労働者文化祭」を開く予定だ。

キム・ミンギョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-07-09 22:13

http://www.hani.co.kr/arti/society/labor/699648.html訳Y.B

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