工場再稼働や復職を求めて「高空籠城」などの闘争を繰り広げてきたスターケミカル解雇者と会社側が、事態の解決策に暫定合意した。 45メートルの高さの工場の煙突でこれまで最長の高空籠城を続けてきた、この会社の解雇者チャ・グァンホ氏(45)は408日ぶりに地面を踏むことになった。
スターケミカル解雇者復職闘争委員会(解復闘)と会社側は6日、ソウル・木洞にあるスターケミカル親会社のスターフレックスで協議を行い、スターフレックス側が今年中に新しい法人を作って解復闘の11人の雇用を全員保障することで暫定合意したと明らかにした。労使は新しい法人が解雇者の労組活動を全面的に保障し、双方がこれまで提起してきた各種民事・刑事上の訴訟と告訴・告発もすべて取り下げることにした。
解復闘はこの日夜遅くまで、スターケミカル工場の煙突と地上を繋げる総会を開いて暫定合意の内容を評価し、今後の対策を論議した。労使双方が7日午前に会って合意文に署名すると、昨年5月27日、工場再稼働などを要求し慶尚北道・亀尾(クミ)にあるスターケミカル工場の煙突に上って、国内の労働運動史上最長の籠城を続けてきたチャ・グァンホ氏は8日午後、408日間の座り込みを終えて煙突から降りてくる予定だ。スターケミカルのカン・ミンピョ専務はハンギョレとの通話で「これまで道のりは険しかったが、結果的に円満な合意に至るようになって嬉しい」と語った。
スターケミカル解雇者たちはポリエステル元糸を作る旧韓国合繊に入社して仕事を続けていたが、会社が不渡りを出し、2010年に工場を買収したスターケミカルが昨年初め廃業と企業売却の手続きに入ったことに抗議して、闘争を続けてきた。チャ氏が昨年5月高空籠城に突入して以来、8月には「希望バス」の参加者約900人が亀尾のスターケミカル煙突の周りに集まり、「私はチャ・グァンホだ」と叫んだ。チャ氏の高空籠城は相次ぐ工場廃業と解雇の深刻性を広く知らしめる契機となった。
解復闘側は「労働者は資本家が勝手に使い捨てられる物ではないことを見せたかった」とし「(稼働が)止まった工場で(闘争が)これ以上は現実的に不可能だと言われてきたが、連帯の力でここまで来られた」と述べた。
韓国語原文入力:2015-07-06 20:54