登録 : 2015.07.02 09:37 修正 : 2015.07.02 20:54

 15年間で「高空籠城」がなかったのは3年だけ
 非正規雇用・解雇撤回・復職が理由

起亜自動車・華城支会社内下請けのチェ・ジョンミョン氏(左)とハン・ギュヒョプ氏が1日午後、ソウルの国家人権委員会があるビル屋上の広告塔に上がり、不法派遣非正規労働者の正社員化を求め21日目の高空籠城を続けている=イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社
スターケミカルのチャ・グァンホ氏籠城401日目
「みんなの応援で持ちこたえている」
大宇造船海洋カン・ビョンジェ氏84日目
起亜車下請け・酒造労働者も数十日

 高さ45メートルの煙突の周りは25メートル。今月1日、慶尚北道・亀尾(クミ)工場内の煙突の上で籠城を始めて401日目となるスターケミカル解雇者のチャ・グァンホ氏(45)。チャ氏は「運動と規則的な生活をしなければ体がだめになる」と語る。座り込みをしながら欠かさず煙突の上を歩くのはそのためだ。

 服の材料となるポリエステル元糸を作るスターケミカルは2013年2月に経営悪化で営業を停止。チャ氏と同僚は仕事を失った。仕事を取り戻そうとチャ氏は昨年5月27日に工場内の煙突の上にのぼった。チャ氏は毎日、「高空籠城」の最長記録を塗り替えている。だが、親会社のスターフレックスとの交渉にはまったく進展がない。四季が移り変わる間、空からは厳しい冬風が吹きつけ、雪や雨を降り注いできたが、今は焼きつける陽射しが照りつけてくる。チャ氏は「同僚らと訪ねてくる人たちのおかげでなんとか持ちこたえている。解雇者11人の力だけで雇用問題を解決するためには煙突座り込み以外に方法がない」と語った。

2001年~2015年6月「高空籠城」分析。資料:非正規職のない世作り //ハンギョレ新聞社
 その間、他の9カ所でも労働者たちが「空の家」を作った。昨年12月に始まった双龍(サンヨン)自動車解雇労働者の京畿道・双龍車平沢(ピョンテク)工場内の煙突籠城など6カ所での高空籠城は、様々な理由で中止された。だが、今も3カ所で籠城が続いている。大宇造船海洋の下請け労働者カン・ビョンジェ氏(52)は1日で84日目の慶尚南道巨済(コジェ)市の工場内にある50メートルのクレーンにぶらさがり復職を訴えている。醸造の「センタク」とタクシー労働者であるソン・ポンナム氏(52)とシム・ジョンボ氏(52)も、労働組合認定と処遇改善などを掲げて釜山・蓮堤(ヨンジェ)区の釜山市庁前の高さ10メートルの電光掲示板の上に77日間いる。起亜自動車社内下請け労働者のチェ・ジョンミョン氏(45)とハン・ギュヒョプ氏(41)は「不法派遣の正社員化」を求め、国家人権委員会が入居するソウル・中区のビル屋上に設置された高さ10メートルの広告看板の上で21日目を送っている。

 彼らが訴える非正規労働者問題、解雇者復職、労組認定などは、過去15年間、高空籠城をしてきた労働者の主な要求とさほど変わらない。世の中はまったく良くならなかった。市民団体「非正規職のない世作り」が集計した2000年以降の高空籠城は108件で、最も頻繁にされた要求事項が「非正規労働者問題の解決」(77件)だった。高空籠城の10件中7件が非正規労働者だった。解雇撤回と復職(48件)、労働組合認定(32件)等がその後に続いた。労働者が行った高空籠城期間をすべて足すと12年(4380日)にもなる。過去15年間、高空籠城がなかった期間は3年しかない計算になる。高空籠城をする労働者が上がった高さは足すと1389階の建物高さ(4166メートル)に達する。

 「非正規職のない世作り」のパク・ジョムギュ執行委員は「民主化とともに民主労組運動が始まった1987年から1997年外国為替危機前までは、労組にそれなりの力があり、高空籠城に依存しなくても良かったが、今はそうはいかない」と指摘し、「解雇に反対する正社員から不法派遣、解雇、労組不認定などを体験して、訴える場所がなく、非正規労働者の高空籠城が広がっている」と分析した。民主化のための全国教授協議会クォン・ヨンスク労働委員長(ソウル大社会科学研究院)は「国家までが親企業・反労組的な立場をとり労使葛藤においてバランスのとれた仲裁ができない状況で、労働者が最後に行き着く場所はいつも高空だった」と語った。

キム・ミンギョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力2015-07-01 21:49

http://www.hani.co.kr/arti/society/labor/698466.html訳Y.B

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