韓国に入国した北朝鮮離脱住民のうち女性が80%を超えたことが分かった。離脱住民数は減少傾向を続けている。
統一部は5日、今年1~5月に韓国国内に入国した北朝鮮離脱住民は535人で、このうち女性は444人(83.0%)と集計されたと明らかにした。 女性の北朝鮮離脱住民の比重は、2002年に初めて50%を超えて男性を上回り、2006年以後は連続70%台を記録してきた。 金正恩(キム・ジョンウン)労働党第1書記の執権以後は、2011年70.6%、2012年73.1%、2013年75.6%、2014年78.2%等で一貫して女性の比率が高まっている。
金第1書記の指示で、北朝鮮当局の国境取り締まりおよび監視が強化され、固定的な職場を持つ男性の離脱が一層難しくなった反面、主婦の身分で市場で商売などに従事する女性は相対的に監視に露出しにくい上に、中国を経て離脱する過程で家事手伝いなど身分露出の危険が低い職種を通じて離脱費用を集められるという点も有利に作用したと考えられる。
しかし、金正恩体制以後に北朝鮮側の離脱者取り締まりが厳しくなり、韓国国内に入国した北朝鮮離脱住民数も2011年の2706人から2014年には1396人になり4年間で半減した。