大統領府と親朴槿恵(パク・クネ)系議員らが、セヌリ党のユ・スンミン院内代表を党・政協議など主要公務から排除し、露骨な“ユ・スンミン枯死作戦”に突入した。 金武星(キム・ムソン)代表もこれに同調し、ユ院内代表が孤立を深めている。
ユ院内代表は1日、国会で開かれた中東呼吸器症候群(MERS)追加補正予算編成に関する党・政協議に当初参加する予定だったが、ウォン・ユチョル政策委議長に任せて参加しなかった。 政府代表としてこの会議に参加したチェ・ギョンファン経済副首相が、前日ある親朴系議員を通じて「ユ院内代表が参加しないようにしてほしい」と要請した結果と知らされた。 チェ副首相は親朴系の核心に通じている。
イ・ビョンギ大統領府秘書室長らが出席した中で2日に開く事で与野党が先月合意した国会運営委員会も開催されなかった。 大統領府は運営委の与党幹事でもあるチョ・ヘジン同党院内首席副代表に、6月30日に電話をかけ「2日の運営委に参加しない」と通知したと党関係者らが伝えた。今回の運営委は大統領府業務報告と決算のためのもので、警護室からは関連資料まで国会に送ってきた状況だったが、事実上大統領府の要求で取り消しになったわけだ。 国会運営委は、与党の院内代表が委員長を務める常任委で、大統領府が「ユ院内代表を認めない」という意志を具体的な行動で見せたわけだ。 金武星代表も記者たちに「運営委は自分が延期するよう要求した」と話し、大統領府と同じ見解であることを明らかにした。
院内代表の所管である国会運営委の日程に金代表が介入したことは、事実上“越権”であり、ユ院内代表は記者たちと会って「金代表がなぜそうしたのか分からない。理解できない」と強く不満を表わした。 しかし、ユ院内代表は「大統領府と政府が業務排除で辞退を圧迫しているのではないか」という記者たちの質問に「全く圧迫は感じない」として「状況に変わりはないので、言うべきこともない」と辞退する意志がないことを繰り返し明らかにした。