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【社説】米中の戦闘機の西海での対峙、真相と責任を徹底的に明らかにすべき

登録:2026-02-25 22:42 修正:2026-02-26 09:15
今年1月13日、米国ハワイのホノルルで開催されたあるフォーラムで、在韓米軍のザビエル・ブランソン司令官が演説している=在韓米軍のウェブサイトより//ハンギョレ新聞社

 在韓米軍のザビエル・ブランソン司令官が、西海(ソヘ)で米国と中国の戦闘機が対峙(たいじ)するという危険な状況を生じさせた今月18日から19日にかけての訓練について、「謝罪できない」との立場を表明した。在韓米軍は訓練実施を韓国に事前に「通知(notification)」していたにもかかわらず、遺憾にもアン・ギュベク国防部長官らに「適時に」報告されていなかったことが問題だ、という。本当にそうなら、朝鮮半島を騒然とさせたこの事態の責任は、重大な事案を国防部長官に直ちに知らせなかった韓国軍が取るべきだ。軍当局はこの訓練に関して米国とどのようなコミュニケーションがあったのかを明確にし、早急に再発防止のための制度的な仕組みを整えるべきだ。

 在韓米軍は24日夜、「ブランソン司令官が西海での訓練について韓国に事前に知らせなかったことを謝罪した」という一部の報道について声明を発表し、「我々は警戒態勢を保つこと(訓練)について謝罪しない」との立場を表明した。続けて「ブランソン大将が自ら(アン・ギュベク)国防部長官と通話し、(訓練に関して)事前に通知したことを重ねて強調した」とし、「この件が国防部長官と合同参謀議長に適時に報告されなかったことについては、遺憾の意を表明した」と述べた。今回の騒動は韓国内での報告が遅れたことが原因で、自分たちとは無関係だとの態度を示したのだ。

 これまで韓国軍の当局者は、在韓米軍からは訓練の実施について通知されたものの、具体的な飛行目的や計画などは聞いていないと説明してきた。もし米国が「10機あまりのF16戦闘機が西海の中国の防空識別圏近くまで接近する」と具体的な訓練の計画と目的を事前に知らせてきていたのであれば、この事態が同盟国同士の感情的な対立に発展した責任は韓国が取るのが道理だ。しかし、重要な内容を抜きにして「訓練がある」くらいしか言わなかったにもかかわらず、それを通知だと主張しているのであれば、在韓米軍は事実を歪曲していることになる。

 さらにこの事態は、事案の性質上、韓国と米国のどちらか一方の謝罪や遺憾の表明で済むものでは決してない。韓国の領土内にある基地を「韓国の防衛」ではなく「中国けん制」、しかも航空戦力を用いた直接的なけん制のために使用するというのは、同盟の性格を根本的に変える途方もない事態だ。韓米の間でそれに見合った深い議論が必要であり、乱用を防ぐための安全装置も整備すべきだ。この問題の「最終決定権」を有するのは、在韓米軍司令官ではなく韓国の国民だ。ブランソン司令官にはこのことを肝に銘じてもらいたい。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/1246558.html韓国語原文入力:2026-02-25 18:10
訳D.K

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