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WHO合同評価団「韓国のMERS、6月までの終息は不可能」

登録:2015-06-19 01:45 修正:2015-06-19 07:29
 MERS発生から1カ月
 専門家が国会会議で見通す
 「7月中に終息できたら大成功」
部分閉鎖中に病院内感染管理の不手際でサムスンソウル病院看護師がMERS陽性反応を出した18日午前、江北サムスン病院医師4人と看護師50人の医療支援団が診療を助けるため病院内に入っている=イ・ジョングン記者//ハンギョレ新聞社

 6月中にMERSを退治するという政府の公言とは異なり、専門家たちは7月中に終息できたら非常に成功的だという見通しを示した。

 18日、国会で開かれたMERS対策特別委員会会議で、世界保健機関(WHO)のMERS合同評価団に韓国側の専門家として参加したチョン・ヘグァン成均館大学予防医学科教授は「MERSが6月中に終息するのは難しいと思う」とし、「7月中に終息したら、非常に成功的と言えるだろう」と予想した。合同評価団の共同団長を務めたイ・ジョング・ソウル大学医学部イジョンウク・グローバル医学センター所長も「少なくとも数週間はかかると評価団は考えており、これは今のように散発的な発症が止まってから、数週間はかかるという意味だ」と明らかにした。チョン教授は、地域社会における感染の可能性について、「可能性がないとは言えない」としながらも、「中東の事例によると、地域社会の感染があっても、非常に小規模にとどまっており、その可能性は高くないと思う」と語った。

 一方、世界の看護師大会に参加するため訪韓したマーガレット・チャン世界保健機関事務局長はこの日、ソウルのCOEXで開かれた記者会見で「私たちの希望より時間がかかるかもしれないが、韓国におけMERS発症は終息できる」とし、「科学者もMERSウイルスがどこに隠れていて、どのよう拡散するのか、まだよく分かっていない。最後の感染の輪を断ち切るまで、細心の注意が必要だ」と述べた。チャン局長は韓国政府の初期対応についてこれまで数回にわたり 「遅れている」と指摘してきたが、「初期対応には遅れたが、世界最高水準の疫学調査が行われた」と評価した。

キム・ギョンウク、オ・スンフン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015-06-18 21:53

https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/696678.html  訳H.J

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