国際信用評価機関ムーディーズは18日、「中東呼吸器症候群(MERS)の拡散が韓国の国家信用度に否定的な影響を及ぼしかねない」と評価した。
ムーディーズはこの日発表した「MERS、消費心理悪化:信用度に否定的」という報告書で、「MERS拡散が脆弱な消費心理を一層悪化させている。始まったばかりの景気回復を脅かしている」と明らかにした。 ムーディーズはさらに「個人消費増加率が昨年4分期の1.4%から今年1分期には1.6%に小幅増加したが、この流れは反転するだろう」と付け加えた。
ムーディーズはまた、「韓国政府はMERSの拡散にともなう内需ショックを減らすために追加的な財政支出拡大を検討している」として「それでも内需萎縮と輸出減少の影響で本来の成長傾向を回復することは難しいだろう」と展望した。 ムーディーズは「2014年に300人以上が死亡したセウォル号事故も消費支出に持続的に否定的影響を与えた」と付け加えた。
これに先立って、ムーディーズは4月に韓国の国家信用等級を「Aa3」のまま維持し、等級展望も2年8カ月ぶりに「安定的」から「肯定的」に上方修正したことがある。