本文に移動

朴正煕元大統領が住んだ「文化住宅」を一般公開

登録:2015-01-20 23:26 修正:2015-01-21 07:46
3月から市民に開放
朴正煕元大統領が住んだソウル新堂洞宅の内部。1958~61年の姿を再現した。ソウル市提供。//ハンギョレ新聞社

 朴正煕(パク・ジョンヒ)元大統領が5・16クーデターを謀議した場所として知られるソウル新堂(シンダン)洞の邸宅が3月から一般に公開される。

 ソウル市中区新堂洞62-43番地に位置する家は、朴元大統領が陸軍准将だった1958年5月から5・16クーデターを起こした1961年まで住んでいたところである。引っ越してから7カ月で長男の朴志晩(パク・ジマン)氏が生まれ、少将に進級するなど、家族で「地相がいい」と言ったと伝えられる。朴元大統領は1962年10月に最高会議議長に就任した後、奨忠(チャンチュン)洞の官舎に移った。 1979年、彼が死亡した後、朴槿恵(パク・クネ)現大統領など遺族は新堂洞の家に戻った。

 この建物は財団法人陸英修記念事業会の所有で、2008年に登録文化財(第412号)に登録された。ソウル市は、2010年末から最近まで計4億9000万ウォン(約5400万円)かけて文化財整備作業を行い、昨年、陸英修記念事業会から市民開放を前提に管理権を委任された。

朴正煕元大前統領が5・16クーデターを謀議した場所として知られる「新堂洞(シンダンドン)家屋」。資料写真 //ハンギョレ新聞社

 市民開放は1日4回、60人ずつ事前予約を受け付け行われる予定だ。家屋が土地341平米、建物128平米と狭いからだ。ソウル市のキム・スジョン文化財研究チーム長は、「残っている写真をもとに陸英修女史がお客様に面会し、一緒に座っていた椅子など家具が再現される予定だ」と述べた。

 この家は、日本植民地時代の東洋拓殖株式会社の子会社である朝鮮都市経営株式会社が1930〜40年代に奨忠洞と新堂洞一帯に日本人のための住宅を建て普及した「文化住宅」の一つだ。和洋折衷を特徴とした文化住宅の中でこれまで残っているのはこの建物が唯一だ。

ウム・ソンウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2015.01.20 22:11

https://www.hani.co.kr/arti/society/area/674552.html  訳H.J

関連記事