ソウル中区(チュング)が朴正熙前大統領が5・16軍事クーデターを主導した当時に暮らしていた中区新堂洞(シンダンドン)の住居一帯に200億ウォンを投じて‘朴正熙記念空間’にする計画を推進していることが明らかになった。 ソウル麻浦区(マポグ)上岩洞(サンアムドン)に国庫200億ウォンなどを投じて延面積5290㎡の3階規模の朴正熙記念館が昨年2月に開館したばかりなので‘再び多額の税金をかけて朴正熙記念施設を作るのか’という批判が出ている。
ソウル中区(チュング)(区庁長 チェ・チャンシク, セヌリ党)は、すでに8000万ウォンをかけて朴正熙記念空間造成事業と関連した妥当性調査研究を外注委託した。 委託研究は今週中に終えられると発表された。 中区公園緑地課関係者は4日「事業予算は200億ウォン台と予想する」と話した。 中区は委託研究結果が出次第、ソウル市に投資審査を依頼し審査を通過すれば設計案懸賞公募などを行なう計画であり、政府に国庫補助を要請すると発表された。
中区が検討中の方案は中区新堂洞の朴正熙前大統領住居付近の多世帯住宅と公営駐車場建物を壊して、地下3階で作り3664㎡規模の土地を公園にする案だ。 この公園に朴前大統領記念館を置き、5・16クーデターやセマウル運動と関連した展示を行なう構想だ。
中区は昨年4月、住民説明会を開いてこの事業の基本構想案を発表しながら、事業費として314億ウォンを策定し、今年は妥当性委託研究調査と懸賞公募などに1億ウォン余りの予算を編成したと明らかにした。
新堂洞の住居は朴前大統領が陸軍1軍参謀長だった1958年5月から1961年に5・16軍事クーデターを起こし、その年の8月に国家再建最高会議の議長官舎に移住するまで3年3ヶ月間家族と共に暮らした所だ。 また、この住居は1979年10・26以後に大統領府を出た朴槿恵(パク・クネ)大統領が暮らした所だ。
統合進歩党ソウル市党は論評して「ソウル市の区庁長が予算がなくて7月から幼児保育料もまともに支援できなくなったとして国庫支援を要請している状況なのに、再び朴正熙記念施設を作るとして税金200億ウォンを使うは納得し難い。 中区は計画を撤回して、ソウル市と政府は厳格な審査を通じて事業を推進できないようにしなければならない」と明らかにした。
パク・キヨン記者 xeno@hani.co.kr