本文に移動

日本、レーダーを無力化できる電磁波攻撃装備導入を推進

登録:2018-12-12 21:29 修正:2018-12-13 08:12
産経「輸送機と自衛隊車両に搭載を想定」 
改定防衛大綱、電波・宇宙・サイバー戦が重点 
「改造護衛艦の戦闘機、常時搭載しない 
攻撃型航空母艦ではない」ゴリ押し主張も
電磁波攻撃装備の搭載が考慮されている航空自衛隊のC2輸送機=航空自衛隊ホームページより//ハンギョレ新聞社

 日本が相手のレーダー網を無力化し通信を妨害する電磁波攻撃装備の導入を推進する。通信衛星の活動を妨害する能力も備える予定だ。

 産経新聞は12日、日本政府が今月改定する防衛大綱と中期防衛計画を通じて、既存の陸・海・空領域に宇宙、サイバー、電磁波領域を融合した「領域横断作戦能力」の構築を最優先課題とする予定だと報道した。電磁波攻撃装備は、C2輸送機と陸上自衛隊の車両に搭載することを想定していると同紙は伝えた。

 電磁波攻撃は、電波と赤外線を利用して相手の電子機器を攻撃する方法で、相手のレーダー稼動を困難にするだけでなく、誘導弾攻撃も妨害することができる。小野寺五典元防衛相は、先月の講演で「2014年のクリミア危機当時のロシア軍の動きを分析してみれば、ロシアはウクライナの衛星通信とレーダーを遮断して、重要インフラにサイバー攻撃を始めた後に軍事攻撃を始めた」として、電子戦能力の保有を主張した。彼は現在、自民党の防衛大綱作業チームを率いている。

 日本政府は、宇宙領域で「相手の指揮統制・情報通信を妨害する能力」を保有する方針も改定防衛大綱に明記する予定だ。これは相手の通信衛星に対して地上から電磁波を発射し、通信を妨害する装備の導入を念頭に置いたものだ。また、望遠鏡が搭載された監視用人工衛星を配置する方案も計画中だ。しかし、電磁波攻撃装備の導入と宇宙・サイバー戦能力の強化が専守防衛原則(武力攻撃を受けた時にはじめて防衛力を行使し、その行使も必要最小限に限定する)と符合するのかという指摘が出ている。

 日本政府が11日明らかにした防衛大綱と中期防衛計画の骨子の中には、「いずも」級護衛艦の空母改造方針も予想通り入っている。骨子では「必要な場合、現在保有している艦艇で短距離離陸および垂直着陸機の運用が可能なように必要な措置をとる」と記されている。日本政府は、艦艇への戦闘機の搭載は必要な場合にだけ実施するので、“攻撃型空母”ではないというゴリ押し主張をしている。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/874125.html韓国語原文入力:2018-12-12 16:23
訳J.S

関連記事