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日本の自衛隊、アフリカの角「ジブチ」に永久拠点を推進

登録:2018-10-16 06:44 修正:2018-10-17 19:20
産経新聞が報道…国際海路の要衝地 
海軍基地を設置した中国けん制狙う
ジブチ概要//ハンギョレ新聞社 

 日本政府がアフリカのジブチにある自衛隊の拠点を永久に維持する方針を固めたと、産経新聞が報道した。中国が初の国外海軍基地を設置したジブチに自衛隊の拠点を維持し、中国をけん制するためとみられる。

 産経新聞は15日付で、自衛隊がソマリア海賊撲滅のための自衛隊活動の一時的拠点をジブチに置いているが、海賊退治活動が終わった後もこの拠点を永久に維持する方針だと報じた。自衛隊は2009年からアデン湾一帯に頻繁に出没するソマリア海賊退治活動に参加しており、現在、護衛艦1隻とP3C哨戒機3台をアデン湾一帯に派遣している。ソマリア海賊対応の活動を名分に、2011年からジブチ国際空港の北西側に12ヘクタールの敷地を借り、自衛隊員の宿舎や事務所、整備格納庫を設置した。自衛隊史上初の国外拠点だ。

 ソマリア海賊活動のため、世界30カ国がアデン湾一帯に軍艦を派遣した。海賊活動がピークに達した2011年には海賊事件237件が報告された。しかし、2015年には0件、昨年も9件に急減し、自衛隊がジブチ拠点を維持する名分は弱まっている。

 日本はジブチがインド洋の要衝地にあるため、海賊退治活動が終わってからも、自衛隊の拠点として維持することを望んでいる。自衛隊を国外に平和維持軍(PKO)として派遣する際も、ジブチの拠点を物資輸送の経由地として活用できると見ている。実際、南スーダンに自衛隊を平和維持軍として派遣した際も、自衛隊装備の輸送経由地としてジブチ拠点が8回利用された。

 日本がジブチ基地を永久に使用するためには、現在の海賊対処を前提にジブチ政府と結んだ地位協定を改正しなければならない。 日本政府は、ジブチ政府を説得するため、自衛隊が使っていた中古車両などをジブチに提供し、整備支援も行うことを提示する案を検討していると、同紙は報じた。

東京/チョ・ギウォン特派員 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/japan/865850.html韓国語原文入力:2018-10-1516:30
訳H.J

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