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ジャクソンホールの影響で1ドル=1350ウォン超え…韓国党局の介入も効果なし

登録:2022-08-30 02:30 修正:2022-08-30 07:41
「ジャクソンホール会議」パウエル議長「攻撃的緊縮」 
1ドルあたりのウォン、ここ13年4カ月での最安値を記録 
当局、口頭介入に続き、物量介入も行った模様 
KOSPIもたった1日で2%台暴落
29日午後、ソウル中区乙支路のハナ銀行本店のディーリングルーム。この日のソウル外国為替市場は、前取り引き日(1331.3ウォン)よりドル高ウォン安が19.1ウォン進んだ1ドル=1350.4ウォンで取り引きを終えた=キム・ボンギュ先任記者//ハンギョレ新聞社

 米国の「ジャクソンホール会議」(現地時間26日)で出た連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長の攻撃的な通貨緊縮発言により、ドル高が進んで1ドル=1350ウォンを突破し、韓国総合株価指数(KOSPI)も2%以上の大幅な下落を示した。韓国の通貨当局は口頭介入はもちろん、直接的な物量介入(推定)にも乗り出しているが、急激なドル高ウォン安を阻止するには至っていない。

 29日のソウル外国為替市場でのドル相場は、前取り引き日よりドル高ウォン安が19.10ウォン進んだ1ドル=1350.40ウォンで取り引きを終えた。この終値はグローバル金融危機当時の2009年4月28日(1356.80ウォン)以降の13年4カ月での最安値だ。パウエル発言でさらに激しくなった世界的なドル高のさなかで、前取り引き日の終値より11.2ウォン安の1ドル=1342.50ウォンで開始されたウォン・ドルレートは、取り引き中に1350ウォンを突破した。この日の最安値は1350.8ウォンだった。KOSPIは前取り引き日より2.18%(54.14)下落の2426.89で取り引きを終えた。KOSDAQ(コスダック)指数は2.81%(22.56)下落の779.89で取り引きを終えた。ソウル債券市場では、国庫債3年物の金利が前取り引き日に比べ0.128ポイント上昇(債券価格下落)の年3.653%で取り引きを終えた。

 国内の外国為替市場と金融市場は、米国ワイオミング州のジャクソンホールで開かれた年次経済政策シンポジウムで出たパウエル議長のタカ派(緊縮政策選好)発言で大きく揺れた。パウエル氏は演説で「物価安定のために相当な期間にわたって緊縮的な通貨政策を維持する」と述べた。強い通貨緊縮予告で「最後の安全資産」であるドルの価値はますます高騰している。ユーロ、円、ポンドなどの主要6通貨に対するドルの価値を示すドルインデックスもこの日、109台に上昇。2002年6月(終値109.63)以降のここ20年の最高値だ。

 この日、韓国の通貨当局は午前中に口頭介入に乗り出し、午後には外貨準備高を動員した物量介入(保有するドルの売却)措置にも乗り出したと推定されるものの、ドル高は収まっていない。企画財政部のパン・ギソン第1次官は市場状況点検会議を行い「市場に過度な偏り現象が現れるケースに備えて、市場安定のための政策的努力を強化していく」と述べた。

 政府は外国為替市場の変動性が高まっていることから、外貨資金調達の支援に乗り出した。イ・ボッキョン金融監督院長はこの日の「金融市場状況点検会議」で「国内の金融会社が保有している外国債などを活用し、民間レベルでの外貨調達がもっと容易になるよう積極的に支援する」と語った。当局は国内金融会社に対し、この日から「非措置意見書(no-action letter)」の発給を始めた。これにより国内銀行は、国内保険会社の保有している外貨証券資産(米国債など)を借り、海外市場でそれを担保にドル資金をより簡単に調達できるようになった。

チョン・スルギ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/finance/1056640.html韓国語原文入力:2022-08-29 17:25
訳D.K

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