本文に移動

「円をもっと買っておこう」「米国の家賃60万ウォン上がった」為替で食い違う光景

登録:2022-07-22 03:31 修正:2022-07-22 10:15
円安の長期化で日本からの直接購入が増加 
「スーパードル」で米国居住者の負担増加
20日午後、ソウル中区のハナ銀行本店のディーリングルームで職員が業務を行っている。この日、KOSPIは前取引日より15.88ポイント(0.67%)上昇の2386.85で、コスダック指数は8.39ポイント(1.07%)上昇の790.72で取り引きを終えた。ドルの終値は0.5ウォン下落の1312.9ウォン/聯合ニュース

 最近、大学生のLさん(19)は、日本のアマゾンで万年筆を直接購入した。流通価格も含めた韓国での正規輸入価格は20万ウォンに近かったが、円安で直接購入では約15万ウォンで万年筆が買えた。Lさんは「為替レートを見て日本から初めて直接購入してみた。配送も5日しかかからなかったので、当面は直接購入するつもり」と話した。

 米国の急激な金利引き上げに触発された為替レートの不安な流れは、国内の消費と投資のあり方、海外留学生活などへと全方位的な影響を及ぼしている。米国の急激な金利引き上げで、ウォンは15日の取引中に最近13年の最安値である1ドル=1320ウォンにまで急落し、その後は1300ウォン台で動いているが、日本の低金利政策の固守で円は今年に入って20%以上下落し、ウォン-円のレートも100円=950ウォン台で推移している。

 円安の長期化で、Lさんのように日本からの直接購入に目を向ける消費者が増えている。BCカードが今年上半期の海外からの直接購入の決済を分析した20日発表の資料によると、直接購入決済の総額は1年前に比べ9.6%、決済件数も1.4%減少している。しかし、円安の影響で日本からの直接購入市場だけは21.3%の急増を示している。一方、ウォン安ドル高の影響で、韓国最大の直接購入市場である米国からの直購決済件数は1年間で18.3%も減少している。

 円が安い時に買っておこうという「為替テク(為替+財テク)の動きもある。新型コロナウイルス禍の前は日本旅行によく行っていたという会社員のPさん(29)は17日、円が950ウォン台にまで下がっていることを確認し、とりあえず3万円を両替して預金している。Pさんは「普段は3万円なら両替手数料も考慮して30万ウォン以上かかるが、28万ウォン台前半にすぎなかった」とし、「コロナ禍が明けて日本旅行に行く時に備えて、円の推移を見ながら少しずつ買っておこうと思う」と語った。5月末現在の韓国銀行の「居住者外貨預金動向」でも、国内居住者の円預金残高は54億8000万ドルで、昨年末(52億5000万ドル)より4.3%増え、主な外貨預金の中で唯一残高が増加している。

 消費者の消費傾向の変化に加え、久しぶりの航空需要の回復で活気を帯びていた免税店は苦悩が深まっている。消費者は免税店ではドルを基準として支払うが、ドル高で免税の恩恵が目立たず、むしろデパートと価格がほぼ同じになったと言われる。免税業界は消費者を引き止めるために、1ドルが1300ウォン以上の時には、購入する際に損をした分だけ現金のように使えるポイントをつけるなどのサービスを先を争って打ち出している。

 「スーパードル」のせいで、米国に留学している人やウォンを両替して生活費にしている米国居住者などにかかる負担も重くなっている。米国西部で家族と1年間過ごし、1週間前に韓国に帰国した会社員のSさん(33)は、「家賃は3000ドルだったのに、1年間でドルが200ウォン近く値上がりしたため、最後は1年前より約60万ウォン多く支払った勘定になり、負担が重かった」とし、「ウォン安が進んだので、1年分の家賃を一度に払った人々が周りから羨ましがられていた」と話した。約25万人の会員を持つ米国留学生のオンラインコミュニティーでは「両替はいつすれば良いか」など、為替レートの見通しなどに関する討論が行われてもいる。ソウル鍾路区のある留学院(外国留学の斡旋、留学中のサポート提供などを行う業者)の院長は「ウォン安のせいで米国に入国しようとしている人々もかなりためらっており、米国に滞在中の人はこれ以上延長できず、早く帰国しようとするケースがある」と話した。

日本円貨//ハンギョレ新聞社
最近1年間のウォン-ドル、ウォン-円(100円)相場の推移。青がドル、黒が円=資料:韓国銀行//ハンギョレ新聞社

パク・スジ、クァク・チンサン、ソ・ヘミ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/1051786.html韓国語原文入力:2022-07-21 07:00
訳D.K

関連記事