1ドルあたりのウォン相場が13年ぶりに1330ウォンを突破した。米国の金利引き上げと欧州発の景気低迷に対する懸念がともに浮上し、ドルが「独り勝ち」の強気を見せている影響だ。市場では今年の為替レートが1300ウォン台後半まで急騰する可能性が高いとみている。
ドル・ウォン相場は22日、ソウル外国為替市場で前取引日より13.9ウォンのウォン安ドル高の1339.8ウォンで取り引きを終えた。1335.5ウォンでスタートし、午後に一時1340.2ウォンまでウォン安が進んだが、1340ウォン台にぎりぎり至らず取り引きを終えた。1ドルが1330ウォンを超えたのは、2009年4月29日(終値1340.7ウォン)以来13年4カ月ぶり。当時は世界金融危機後に景気低迷の懸念が高まったことにより、為替レートが動揺した。
ドルが再び一段と強気を見せ、ウォン安が進む様相だ。今月初・中旬に104台まで下がったドルインデックスは、最近108台に復帰した。市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)関係者の相次ぐタカ派的発言が一部影響を及ぼしたものと分析された。25日(現地時間)から開かれる米国のジャクソンホール会議でのジェローム・パウエルFRB議長の発言に対する警戒心も高まっている。
欧州と中国を中心に暗くなっている景気見通しに対する懸念も高い。欧州ではロシアの天然ガス供給制限でエネルギー危機が可視化しているという評価が強い。景気が悪化すると同時に、ガス価格の高騰でインフレも悪化するという見通しだ。中国でも新型コロナウイルスなどの影響で各種の実物経済指標が低調な数値を示し、懸念を深めている。
悪化する貿易収支もウォン安の要因となっている。この日関税庁が発表した暫定値(通関基準)によると、貿易収支は今月1~20日、102億1700万ドルの赤字を記録し、5カ月連続で赤字となる可能性が高くなった。中継貿易などを含めた商品収支はまだ黒字ではあるものの、黒字幅が減少している傾向だ。最近になって国際原油価格が下落傾向を見せているだけに、収支が改善される余地もあるが、ガス供給難と主要貿易相手国の景気鈍化を考えると改善幅は限定的だという見方が支配的だ。
市場では近いうちに1ドルが1350ウォン台を突破する可能性も低くないとみている。ハイ投資証券のパク・サンヒョン、リュ・ジニ研究員は、この日出した報告書で「ウォン・ドル相場1350ウォン台の脅威も可視圏に入った」と指摘した。先月末、NH投資証券のクォン・アミン研究員は、今年第4四半期のドル相場の上段を1380ウォンと提示している。