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サムスン電子、“内外の悪材料”にも第4四半期の営業利益が9千億円に肉薄

登録:2017-01-06 22:30 修正:2017-01-07 04:02
ギャラクシーノート7の生産中止事態にも 
市場予想を1千億円近く上回る 
前年同期より49.8%増え…13四半期ぶりに9千億円に迫る 
年間営業利益は2兆8300億円で10.6%増加
サムスン電子が昨年4四半期に8930億円の営業利益を上げたと発表した今月6日午前、ソウルのサムスン電子瑞草社屋内の広報館の前を市民が通りすぎている。9千億円近い営業利益は2013年歴代最高値の9860億円以来13四半期ぶりのことだ/聯合ニュース

 サムスン電子が昨年第4四半期に「ギャラクシーノート7のリコール・生産中止」事態と「朴槿恵(パク・クネ)-チェ・スンシルゲート」関連疑惑の捜査など様々な悪材料にもかかわらず、9兆2千億ウォン(約8930億円)の営業利益を上げた。市場の展望平均値(8兆2千億ウォン)を1兆ウォン近く上回る「アーニング・サプライズ(驚くべき業績)」だ。これに支えられ、サムスン電子の昨年の年間営業利益も29兆2200億ウォン(約2兆8300億円)を記録し、2015年(26兆4100億ウォン)に比べて10.6%増加した。

 サムスン電子は6日、昨年第4四半期に53兆ウォン(約5兆1400億円)の売上を記録し、9兆2千億ウォンの営業利益を上げたと暫定集計されたと公示した。正確な実績は集計され次第、再び公示される予定だ。営業利益の場合、前四半期(5兆2千億ウォン)より76.9%、前年同期(6兆1400億ウォン)に比べては49.8%増加した。事業部門別では、半導体とディスプレイのような部品で4兆7千億ウォン(約4600億円)、携帯電話で2兆5千億ウォン(約2400億円)、家電で7千億ウォン(約680億円)程度の営業利益を上げたものと推定される。

 サムスン電子の四半期の営業利益が9兆ウォンを超えたのは、2013年第3四半期に歴代最高値の10兆1600億ウォン(約9860億円)を記録して以来、13四半期ぶりのことだ。サムスン電子の営業利益は昨年第2四半期に9四半期ぶりに8兆ウォン(約7800億円)台に乗ったが、第3四半期にはギャラクシーノート7のリコールによる損失を反映して5兆ウォン(約4900億円)台に墜落した。

 売上高は前期(47兆8200億ウォン)に比べて10.8%増加したが、前年同期(53兆3200億ウォン)よりは0.6%減少した。昨年、サムスン電子の年間売上は201兆5400億ウォン(約19兆5600億円)で、前年(200兆6500億ウォン)より0.4%増加した。

 驚くべき営業利益を上げた背景について、サムスン電子は「部品事業が好況期を迎えて好調を見せており、為替レートにも助けられたところが大きい」と説明した。携帯電話事業ではギャラクシーS7・ノート5・A・Jなどへの移転が順調に進んだ上に、中低価格モデルの売り上げが好調で、ギャラクシーノート7の生産中止の空白を最小化した。業界関係者は「サムスン電子がギャラクシーS7とギャラクシーノート5など、すでに投資をかなり回収できた製品でギャラクシーノート7の生産中止事態に迅速に対応した結果、営業利益がむしろ良くなった」と分析した。

 今年第1四半期のサムスン電子の実績はさらに好転するものと予想される。NH投資証券のイ・セチョル研究員は「半導体業種の好況、ディスプレイの業績拡大、ギャラクシーS8の発売などで業績の好転が予想される」と話した。

キム・ジェソプ、キム・ヒョジン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2017-01-06 09:48

https://www.hani.co.kr/arti/economy/it/777629.html  訳H.J

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