サムスン電子の昨年第4四半期(10~12月)営業利益が6兆1千億ウォン(約6100億円)で、証券街の予想値を下回ったと集計された。
サムスン電子は8日、昨年第4四半期の売上が53兆ウォン(5兆3千億円)、営業利益が6兆1千億ウォン(6100億円 韓国採択国際会計基準)と暫定発表した。
営業利益は実績が相対的に低調だった1年前より8千億ウォン(15.3%)多いが、証券街の年初売上コンセンサス(各証券会社推定値の平均)である6兆7千億ウォンや、修正コンセンサスの6兆5千億ウォンより6千億~4千億ウォン(9~6%)少ない数値だ。
サムスン電子の営業利益が証券街の予想値を下回ったのは、半導体やディスプレイなど、これまでサムスン電子の実績を牽引してきた部品製品の販売価格が下がり、スマートフォン市場の競争激化で販売費用が増えたことが主因に挙げられた。 サムスン電子は「昨年第4四半期、半導体DRAMの取引価格が予想以上に速く下落し、昨年第3四半期に中国メーカーの需要により好実績を記録したディスプレイもパネル価格が下落した影響が大きかった」と説明した。
また、為替レート効果(韓国ウォン安による利益増加効果)が弱まったことも否定的影響を及ぼした。 為替レート効果は昨年第3四半期には8千億ウォン程度と集計されたが、第4四半期は微小だった。 サムスン電子は昨年第3四半期に為替レート効果もあって営業利益が7兆3900億ウォンに達した。
サムスン電子の第4四半期売上高53兆ウォンは、1年前より0.5%の増加にとどまり、ほぼ足踏み状態だ。